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2005.12.27

【叡山】の区間制運賃に思う

JTBの「私鉄時刻表」が発売になったので、西日本版を購入しました。
それで、前から気になっていた私鉄各社の運賃制度について調べてみました。

制度は各社によってまちまちですが、大きく分けて「対キロ制」「均一制」「区間制」の三つに分けられそうです。一番多いのは、「対キロ制」です。乗車した、営業キロ(運賃計算キロ)に合わせて運賃が決まる方式です。均一制は比較的距離の短い軌道線などにみられます。
そして、叡電で採用されているのが区間制です。これはいくつかの駅間をひとつの運賃区間に定め、その区間をまたがるごとに2区、3区と運賃が変わっていく方式です。
そのため、私鉄時刻表では、叡電の運賃表は、巻末に近いページに別記されています。

例えば、叡電では、区界駅は下記のようになります。

(叡山線)=出町柳-修学院-(宝ヶ池)-八瀬比叡山口
(鞍馬線)     修学院-(宝ヶ池)-岩倉-二軒茶屋-二ノ瀬-鞍馬 

この方式は、鉄道事業者側には、運賃計算が簡易になり、無人駅が多く車内で運賃精算を行なう鉄道では車掌業務が簡便になるメリットがあります。 
逆に利用者側では、運賃区界駅をまたがる駅間を乗車する場合、同一区間内相互間乗車より短い乗車距離にもかかわらず、高い運賃を支払わねばならないという、大きなデメリットがあります。

出町柳-修学院 一区200円、2.9キロ
一乗寺-宝ヶ池 二区260円、1.7キロ

私鉄時刻表で見る限り、区間制運賃を採用しているのは、西日本では、他に大阪市交、土佐電鉄と筑豊電鉄3社しかないようです。(大阪市交は各駅相互間の運賃区間制)
叡山線も全社ワンマン化され、スルッと関西に加入した今、次の運賃改定時には、より公平な制度と思われる対キロ制または、各駅相互の区間制への移行を期待したいものです。
できれば、嵐電のように全線均一制にでもなれば、もっとありがたいですが(笑)

eekippu

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コメント

 なかっちょさん、こんにちわ。お久しぶりです。叡電の運賃が区間制だったのは知りませんでした。修学院が境界駅なんですね。他には、阪堺電車も同じ区間制ですよ(あびこ道が境界)。
 日本では少ないのですが、海外では採用例が多いです(ゾーン制と呼ぶ)。都心部と周辺部を直結する利用者が大半を占める場合、単純化するために採用しているようです。叡電の場合も、一乗寺から鞍馬方面に向かうよりも、出町柳へ向かう人の方が圧倒的に多いと思いますが、いかがでしょう。
 ただし、ゾーンにまたがる区間が高くなるのは確かです。海外では、二重ゾーン区間を設定して割高運賃を軽減している例も見られます。現状、修学院で第1ゾーンと第2ゾーンの境界となっているのなら、一乗寺-修学院間を第1ゾーンと第2ゾーンに二重ゾーンとするのです。一乗寺-宝ヶ池間は第2ゾーン相互で1ゾーン分の運賃で済みます。
 一度、叡電に要望して見ますか?

SILVER KRIS さん、こんにちは。
阪堺線が大阪と堺の2区間制なのを忘れてました。海外では、例が多いのですか? それも前向きな制度(運賃が高くなるより、運賃受領を簡易にして混雑緩和をはかる)として運用されているわけですね。
運賃区間のまたがる方式は、かつて叡電でも採用されていたような気がします。「特区」とか「特2区」といって、一区と二区の間くらいの運賃をとる区間があったはずです。


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