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2006.09.24

【阪急】河原町駅の今昔

「京都の鉄道今昔」秋冬ダイヤ第3便は、阪急河原町駅よりお送りします。このシリーズはやぶおさんのHP「寝台券は売り切れ満席」の掲示板 と共同企画でお送りしております。こちらも合わせてご覧ください。
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画像管理者の掲載許可済、無断転載を禁ず、(C)奥野利夫

元発言には、管理人さまの
今夜の一枚は奥野氏の写真としては珍しく地下駅での一枚です。
今までの奥野氏の写真の雰囲気と違って現代にも通じる都会の慌ただしさが感じられます。

支柱に「河原町」とありますから阪急電車の京都ターミナルと思われます。ただそれにしては、ホームが一面二線で少々狭そうです。ただし手前に切り欠きのホームがあるようにも見えますが・・

右の特急電車も左の普通電車も2300系という形式ですが、これは阪急電車おなじみの顔で、代表的な電車と思われます。


との、コメントがついています。

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これに対しまして、私からは、
『大宮から河原町まで延長されたのが、昭和38年ですから奥野のお写真は、まだ開業間もない頃かもしれません。それからすでに40年以上経ちます。もちろん化粧直しや模様替えされて常にリフレッシュはされていますが、基本的な駅のレイアウトは昔のまま
です。ただ、今は、減量ダイヤでラッシュ時以外は、3番線は閉鎖のことが多いです。

この駅のある四条河原町の交差点は京都市内随一の繁華街で、奥野氏の写真に写るひとびとも、これから四条通りの百貨店での買い物や新京極の映画館を楽しもうとされているかもしれません。

私が子供の頃は、この駅自体が別世界のようなところでした。まず京都市内唯一の地下駅です。当時は、京都市内には、地下鉄はおろか立体交差になっているところも少なくて階段を降りて電車に乗ること自体楽しみでした。

地下に降りて長い通路を通ってコンコースに出て、さらに改札を抜けてからホームへまた階段を下りる。そのうちに方向感覚が無くなって、西に向けて走り出すはずなのに逆の方向へ電車が動くような気がしました。

また乗る電車は、カルダンドライブで普段はガチャガチャ騒音を撒き散らして走る叡電や市電にしか乗せてもらえないので、ほとんど音をたてず、スゥーと発車するところがお気に入りでした。
子供向けの電車図鑑に、「地下鉄は線路に脇に引かれた3本目のレールから電気を取って走る。」
と書いてあったのに、「この電車は地下鉄なのに、やはり屋根の上にパンタグラフがあって、天井からぶら下がった電線から電気を取っているらしい。」と、けっこう鋭いところに目を向けたりしてます(笑)

大阪で万博があったとき、なぜか学校から桂まで観光バスで行って、そこから阪急の急行で茨木市まで行きました。ほかの組は当時の最新鋭の3300系に乗っていったのに、私の組は古いP6(デイ100系)でした。先生に文句を言った覚えがあるのですが、今にして思えば貴重なP6の乗り収めだったのですが。

今昔のつもりが、昔々あるところに??
に、なってしまいました(^^ゞ
 
と、比較的長文のコメントを寄せています。
管理人さんよりは、

『奥野氏撮影の昭和38年が阪急河原町乗り入れ元年なのですね。
それで奥野氏もさっそく撮影に出向いたのでしょうね。

立体交差の話、高架線路に地下鉄道、モノレールと当時の都市交通の理想でしたね。それが今では、階段や段差のない平面移動できる乗り物に贅沢を感じますからこれも時代の流れですね。』

とのコメントが来てます。

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上の画像には、
『大宮-河原町間延長記念の乗車券とP6の惜別のカードです。
記念切符のデザインはやはり2300系の特急のイメージのようです。
一区20円の運賃が時代を感じさせます。今は150円です。

とのコメントを、入れて送ったところ、管理人さんより、
『阪急鉄道同好会の電車のサイドからのペン画・・・とてもいいですね。
TMSの『陸蒸気からひかりまで』を見る思いです。』

との返答が返ってきました。
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決して古さを感じさせない、2300系の車内と一転して、レトロなイメージの2300系の運転台です。

運転台の背面に「昭和38年」の文字を見つけました。「ナニワ工機」は今の「アルナ工機」ですが、最近鉄道車両新製から撤退しました。阪急の最新鋭車9300系(京都線)9000系(神戸線)は、日立製作所に発注されています。

運転台のマスコンには、TDKのロゴが光ります。CD・DVDのメーカーとは違います。「東洋電機製造株式会社」です。(笑) 右手のブレーキ装置の○にHをイメージしたようなロゴは「日本エアブレーキ」(現ナブテスコ株式会社)の製品でしたっけ?

(他に阪急1300系の特急編成の写真を投稿していただきました。
詳しくはやぶおさんのHP「寝台券は売り切れ満席」の掲示板
ご覧ください。

次回はJR京都駅西方(2)をお送りします。

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コメント

 通勤電車の車内は、格段の進歩と言うものが感じられません。それに比べて運転台はさすがに時代の格差を感じますね。機械部品の比率が落ちて電子部品が増えたからでしょうか。
 関東の人間からすると、やはり阪急は格がひとつ上のような気がします。ブランド力の差ですね。

りばてぃさん、こんにちは。
いつもコメントをありがとうございます。

最近は、レバーを前後に動かして、加速・減速するタイプの運転台機器が増えたせいもあって、レバーを回転させる運転台機器はより古臭く感じるようになりました。

阪急と阪神は10月から合併してひとつの企業グループになります。さてどんな電車や百貨店に生まれ変わるのか楽しみです。

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