ふと思いついて、「椿姫」を読み返しています。この「椿姫」は、デュマ・フィスによって19世紀半ばに書かれた小説で、のちにヴェルディの歌劇によって一般に知られています。 私もこの本を実際に読んでみるまでは、オペラのアリアしか知りませんでした。
この本を手に入れたのは、十数年前のある秋の日、京王線の高幡不動駅前の古本屋です。この日は、京王線の乗りつぶしをやっていて、府中本町から府中競馬正門前にでて、競馬場線をそれから高幡不動から多摩動物公園に回って、動物園線をつぶし、一駅ぶらぶら歩いて戻って、不動尊にお参りし、目に付いた古本屋に寄りました。 この本以外に買ったか忘れましたが、そのままカバンに入れて高尾山口まで直行し、ケーブルに乗って、またお寺参りして、高尾駅にもどって、中央線の電車に乗ってからページを開いたと思います。
読んでみてびっくりしたのですが、オペラのアリアの華やかな調子とは裏腹に、かなり重い内容の筆致で書かれており、西国分寺に着くまでにそんなに読み進められなかった記憶があります。
内容はひとことで言うと、悲恋物語に題材を借りた社会派小説といったところでしょうか。すくなくとも私には単なるラブストーリーとは読めませんでした。
いまでも仕事の忙しい時や考え事をするときにこの本を本棚から取り出すことが多いです。 |
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