森見登美彦さんの「太陽の塔」という作品を読んでみました。
偶然、新聞の書評でこの本のことを偶然知ったのですが、万博公園のマニアエキスポのポスターを紹介し、「叡電まつり」のオフの募集をUpした直後だったので、京都の町に太陽の塔+叡電(それもデオ600!!)をデザインした本の装丁を見てまず、びっくりしました。 この本が書かれた4・5年ほど前は、すでにデオ600は隠居生活に入ってます。それをわざわざ引っ張り出したのは、作者の意見かそれともデザイナーさんかわかりませんが、どちらにしても、ひと昔前を表現するアイテムとしてぴったりなんでしょうね。
読んだ感想は、はっきりいって「何だこりぁ???変わった本だなぁ!」 京ことばなら「なんどすねん。けったいな本どすなぁ。」 と、いったところでしょうか。
でもさすがに「第15回日本ファンタジーノベル大賞」を受賞しただけあって、その内容のチグハグさが漫才や落語の滑稽味とはまた違った面白さを出しています。 本の帯にかかれた書評でも
『現役京大生の超新星現る! ロマンチックでセンチメンタルな妄想小説の誕生!!』 とか、 『「美点満載、文句なしの快作!」「一番強烈で一番笑いこけた作品。庄司薫、遠藤周作といった青春文学の懐かしい味わい」と選考会で大絶賛。――何かしらの点で彼らは根本的に間違っている。なぜなら私が間違っているはずがないからだ、と宣う、ひねくれた学生の日々を描く笑撃デビュー作。膨らみきった妄想が飛び跳ねる!』
などと、書かれています。
現役の京大の研究生の作品だけあって、身近なというより、生活圏そのもの(笑)が 舞台で、主人公の下宿屋や行きつけのお店(のモデルになっているところ)がすぐ わかって、主人公と今にも近くのコンビニで鉢合わせしそうです。
ふだん硬い本ばかり読んでいるあなたも、ちょっと意味は違うかもしれませんが「青春時代の童話」を楽しんでみませんか?
出版元の新潮社のサイトは http://www.shinchosha.co.jp/book/464501/ へ * |
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