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2008.09.30

【本】幻の国鉄車両

02929935 JTB出版のキャンブックスのシリーズの一冊 「幻の国鉄車両」-夢の広軌化計画と、未成の機関車・客車・気動車・電車 (石井幸孝・岡田誠一・小野田滋・齊藤晃・沢柳健一・杉田肇・髙木宏之・寺田貞夫・福原俊一・星晃 編著)
を読んでみました。

副題にあるように、かつて計画されながら結局実行に移されなかったり、試作に終わった広軌改築や各種車両の概要がまとめられています。

この手の話題は趣味誌にもなかなかまとまって載ることは少なく、わたしも初見の計画がほとんどです。それが実際に計画に携わられたご本人や車両研究の第一人者と目される方々の解説で語られるのですから資料的価値は高いと思います。

どの計画も面白いのですが、わたしの目を引いたのは、表紙にもあるステンレス製の新形式急行型気動車とアンヒビアンバス(軌陸両用バス)の試作車です。

新急行気動車は、昭和56年の計画ですから、実現していれば国鉄最後の新型気動車の一群になったかもしれませんが、急行列車そのものの縮小で計画中止になりました。急行が無理なら近郊・快速用に計画変更して非電化の地方ローカル線の輸送改善のため、実現させて欲しかったです。

アンヒビアンとは、両棲類のことだそうで、いま話題のDMVのご先祖様にあたりますが、ツーマンバスに鉄輪を履かせたすがたはユーモラスです。こちらもローカル線の輸送改善を目指したものでしょうが、結局ものにならなかったようです。JR北海道の取り組みがうまくいくことを祈りたいです。

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さて、ここからは文句になるのですが、この本に限らずキャンブックスには明らかな誤記や誤字・脱字が目に付き、せっかくの資料の価値を下げている場合が多いです。編集者のいま一度の、校正強化を願いたいところです。
*

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コメント

出版社にメールを送った方がいいですよ。私もとある本についてクレームをいれました。改善は無理を承知で送ったのですが、担当からの謝罪文を見て溜飲を下げることができました^^。

こんばんは。

実は、キャンブックスの位置づけがいまいち良くわからないですよね。
単なる読み物なのか(それなら誤字脱字も許せる)?
それとも、資料的価値を持った文献なのか?
(この場合は、一字一句ゆるがせには出来ないでしょう)
すぐに書き換えの出来るネットと違って、活字はどうしても正しいと思い込みなので、気をつけないといけませんね。

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