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2009.05.29

呉・松山フェリー廃止へ

新聞に、広島県の阿賀港と愛媛県堀江港を結ぶ、「呉・松山フェリー」航路が6月末をもって、廃止になると出ています。
http://www.kurematu.co.jp/

この航路は、学生時代に、瀬戸内のローカル線を乗り歩いたときに、当時まだ運行されていた国鉄仁堀航路の代替として一度だけ利用したことがあります。国鉄航路は周遊券で利用可だったのですが、一日ニ便のローカル航路で使いものになりません(笑)、こちらは、当時は1・2時間ごとに運航され便利でした。

それでも、旅客は県都広島と松山を直接むすぶフェリーや高速船を利用するらしく、車なしで乗る人はやはり少なくて、大半は航路が短くて済む、商用車やトラックドライバーでした。

昼過ぎの便に乗って、船内の喫茶コーナーでうどんとカレーを頼むと、レトルトのボンカレーを暖め、冷凍うどんを湯掻いて出してきたのには苦笑(^_^.) した思い出があります。

本四架橋が全通して以来、瀬戸内航路はどこも苦境のようですが、昨今の原油高とこの春からのETC特割が最後のトドメを刺したようです。瀬戸内のフェリー航路は、4月に中四国フェリーが廃止になり、伝統の宇高国道フェリーですら、存続の危機を迎えていると新聞に載っています。この先数年で、観光船を残して、すべて廃止になってもおかしくないとの予測もあります。

地方公共交通の廃止というと、鉄道やバスに目が向きがちですが、離島航路の廃止も、海を生活圏とする地方では大きな問題のひとつと言えるでしょう。橋は、天候や時間に左右されずに利用できてたしかに便利です。でも、車ばかりが優遇されるのは、ちょっと合点がいかないのですが・・・・・・・
*

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コメント

 今回の高速1000円は、私も幾つかの疑問点を持っています。交通政策の中で自家用車利用促進なんてばかげていると強く感じます。結果、鉄道、船舶の利用が減ったなどというとんでもない状況を国はどのように捉えているのでしょうかね?
 そういえばこれに対抗したJR西のフリー切符、3セク経由の列車で追加料金を取られるのは不満、という新聞記事に苦笑いしてしまいました。

今回のETC政策の問題は、高速道路を運営する会社の株主構成と旅客鉄道を運営する会社の株主構成にあるような気がするのですが、このサイトの趣旨からこれ以上は深入りしないことにします。

話は変わって、西日本パスの問題は18切符などでも起こっているのでしょうが、この切符が、新幹線や特急列車にものれるので、普通列車限定とまたちがう客層が利用しての悲喜劇(笑)ではないかと思います。

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