前々回の水津俊和さんの画集に続いて、京阪の文化事業部発行の写真集「琵琶湖遊行(びわこゆうぎょう)」の感想です。
この写真集は、1991年から96年にかけて、京阪の駅や車内に掲示されたポスター62枚をまとめたものです。副題に「近江の四季と歴史文化を訪ねて」とあるように、琵琶湖周辺の観光地を横川さんの写真と作家の若一光司さんの簡潔な紀行文で紹介しています。
さすがに、62箇所も紹介されると、まったく知らないところや、知ってるけど行ったことのないところもいくつかあります。もちろんよく知っている場所でも季節や時間帯によってその印象がガラリと変わるのは当然です。
写真の作風は、京阪好み(?)の落ち着いた仕上がりで、私の好みです。この若一さんの紀行文シリーズは、今も「洋風建築の粋を見る」から「京阪沿線に此の塔あり」と変わって現在も月代わりで継続中です。新作が出ると、撮影の参考にじっくりと見るようにしています。
ただ、残念なのは「電車」の写っているシーンが一枚しかないこと(笑) その貴重な一枚は、1997年の複線化新駅舎移設前の単線旧駅舎時代の坂本駅の貴重な映像です。まだ、260型、350型などが最後の活躍をしていた頃で、旧型車が使ったのであろう「回送」のサボも写りこんでいます。
こちらも、100周年記念事業で、ここ10年間に張り出されたポスターの書籍化を期待したいところです。 |
|
 |
« 【京阪】2515号車も新柄モケットに |
トップページ
| 【叡電】初夏の風景&草花シリーズ2009 その4 »
« 【京阪】2515号車も新柄モケットに |
トップページ
| 【叡電】初夏の風景&草花シリーズ2009 その4 »
コメント