昨年の暮れから読み始めた、瀬戸内寂聴訳の源氏物語54帖全10巻ですが、やっと読み終わりました。
ちょっと変わった読み方で、光源氏が亡くなってからの話が始まる「匂宮」からはじめて、宇治十帖へ進み、ここで書き出しの桐壺の巻へ戻って、須磨・明石までは、一ヶ月余りで読めたのですが、ここからが大変です(笑)
世に、「須磨帰り、明石返し」という言葉があるように、このあたりまでは比較的短編で、物語の進むスピードも速いので、なんとか読み続けられるのですが、この先まだ40巻も残っていて、しかもひと巻で、文庫本一冊になるようなボリュームのある巻きもあり、また物語のテンポも遅くなって・・・・・と、ギブアップ(笑)される方が昔から多かったようです。
私も、最初ペースが速かったのは、寒い時期で外歩きが出来にくいので、本を読むのに好都合だったのと、パソコンを子供に占領されて(^^ゞ 、本を読むしかヒマをつぶす機会がなかったのが大きいです。 春になって暖かくなり、また2台目のパソコンを買って、取り合いもなくなって、読むスピードが落ちてきました。
梅雨時に入り、また外出がままならない日々が続き、やっと「幻」まで読み終わることができました。 紫の上と死別し、ふぬけのようになった源氏が最後に、光輝くような姿を皆の前に現して、一代記を終わるところは感動しました。
前にも書きましたが、何か中途半端の感じで終わっている宇治十帖に比べて、起承転結があるように思われ、源氏の死後から読み出して、死別で終わったのは、正解かなというのが感想です。
正直なところ、読み疲れしました(^^)。でも、すぐとはいいませんが、もう一度じっくりと読んでみたいところです。 * |
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碁を打つ空蝉と軒端荻の親子を覗き見する源氏 |
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