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2009.11.03

【本】水戸黄門の食卓 小菅佳子著

急に寒くなってきました。先週の土曜日は、25度を越える夏日だったのに、一転して木枯らし第1号が吹く、寒む雨の祝日になりました。

10月中は忙しくて、帰りの電車も寝てばかりいましたが、やっとゆっくり本が読めるまでリラックスできるようになってきました。

Mito_koumon 今日、ご紹介する「水戸黄門の食卓-元禄の食事情 小菅佳子著 中公新書版」は、テレビなどでもとりあげられて有名になった、「本で始めてラーメンを食べたのは、水戸黄門さまだ。」というエピソードの原作です。

黄門様が日立太田の西山荘に隠居されてから隠居所の隣のお寺の住職が、黄門様の日常を書き綴った「日乗上人日記」と水戸家九代藩主の徳川斉昭公が綴った水戸家の料理手帳ともいうべき「食歳録」、その他、江戸時代に発行された料理や食材についてかかれた書籍をもとに、黄門様の食卓を再現しています。

これを読むと、テレビの「この印籠が目に入らぬか!!」のイメージとは、すこし違った、でもなかなか人間味のあふれた光國公の日常が浮かび上がってきます。

目次を拾うと、若き日は遊び人だった黄門さま。
うどんが大好物で、ラーメンをはじめて食してみるという好奇心の塊のような殿様。
お酒は斗酒なお辞さずの大酒のみで、それでいて甘いものにも目が無い(笑)。
ニンニクやニラといった香辛料もお好みで、自ら畑を耕して野菜を作り、漬物を漬けたり。
常陸の海から上がる、クジラやマンボウやアンコウも召し上がり、これからの季節はシャケの塩焼きを楽しまれたり。
なんと牛肉や猪肉も焼肉やすき焼きにして召し上がっています。

お殿様ともなると、目黒のさんまではありませんが、いく人もの毒見を経て、熱いのか冷たいのかわからないような料理を召し上がっていたもの、いうイメージがありますが、さすが天下のご意見番は、豪快な食生活を謳歌されておられたようです。

また黄門様の食卓を通して元禄時代の食文化一般も概観することができます。
食欲の秋の最後の一ヶ月を飾る一冊にいかがですか(笑)

↓ 日立電鉄を撮影に常陸太子へ行ったときに見学した西山荘 (S59.09)
*
Seizanso
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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