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2010.09.24

【古典】きのふはけふのものかたり 武藤禎夫訳

「京都検定」参考書シリーズの2冊目です。

Kinou_wa_kyou_no 江戸初期に成立したとされる小噺集「きのふはけふのものかたり(昨日は今日の物語)」を紹介します。

今の落語の小噺の元祖のような本ですから、面白くない訳がありません。書かれている内容は昔話ですが、そのエッセンスは、狂言から川柳、狂歌、落語、と続き、今のお笑いネタから四コマ漫画へと受け継がれ、今も十分通用します。
教訓的な話、たわいもない馬鹿話、そしてちょっとHな艶笑噺と続きます。

ひとつの話は、数行からせいぜい1ページ以内の小噺ですが、上下巻合わせて、150話、それに丁寧に、現代語訳と注釈、さらに類似の物語や川柳などが載せられているので、なかなか読み進みません(^^ゞ

同じような話が延々と続くのですが、そのつど笑ってしまいます。

(小噺その一)
むかし天下を治め給ふ人の御内に、傍若なる者どもあつて、禁中へ参、「陣にとらう」といひて、槍の石突をもつて御門をたゝく。

御局たち出あひ給ひて、「是は内裏様とて、下々のたやすく参るところにてはないぞ。はやはや何方へも参れ」と仰せければ、

「此家を陣にとらせぬといふ理屈のあらば、亭主罷り出て、きつと断を申せ」といふた。

(現代語訳)
昔、足利将軍の家来に、むちゃな連中がおって、あろうことか天皇様の御所へ「陣地を作らせてくれ。」と言って、槍のカバーで、門を叩いた。
あわてて、女官が出てきて、「ここは皇居といって下々の者の来るところではない、そうそうに立ち去りなさい。」と説教された。
それを聞いて、「ここへ陣地を作らせないと言うなら、主人(天皇様を指す)が出できて断りを述べるのが筋ではないか(恕)」と、怒鳴ったということである(^^)v

(小噺その二)
ある比丘尼、寄合ひて、色々の物がたりをしてあそばれたる所へ、わやくなる者行て、戸の節穴より、わたくし物を、いかにも見事にしたてゝ、によつと出す。

主の比丘尼是を見つめて、「やれやれ、こゝへ何やら知らぬ、蟲めが出た。そこな金火箸を、焼いておこさい。取りて捨てふ」といふ。

金火箸のくる音を聞て、かの物をひきければ、比丘尼うろたへて、「今までこゝにあつた摩羅がない」といはれた。

(18禁につき、現代語訳は遠慮いたしておきます(^^ゞ)

いかがですか?面白いでしょう。
えっ、面白い詰まらんの前に、古文が読めない。

それは、失礼しました<m(__)m>
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

色々とよう勉強してはりますな~
今日、明日と 中書島にミュージアムトレインがきますえ~

その一は高校か予備校の古文の授業で、その二は某所できいたことがあります。

しかし、訳以前に原文が危ないじゃないですか(ニヤリ)。

>> 華子さんへ
京都検定に限りませんが、なにかに熱中してると、
まわりの出来事が、みな気になってることと関連
してるように思われて困ります(笑)

中書島、今日が最後やし、行きたいんやけどねぇ・・・・

>> なにわさんへ
原文には、もっと過激(^^)なのもありますけど、まぁこのへんで。

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