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2011.07.17

祇園さんの宵山で「杉本家住宅」を見せてもらいました。

だんだん台風が近づいているそうでんど、今のところは猛暑日が続とります。
ちょっと出歩くだけで、クラクラするような日差しですけんど、みなさん、アンジョウ過ごされとりますか?

わても昨晩は、宵山の人ごみに揉まれて来よりましたが、山鉾巡りはどなたさんかがアップして呉れはりましょうから(笑) パスさせてもうて、たまたま入らせてもろた「杉本家住宅」の一般公開の感想を書かせてもらいたいと思います。

杉本さんのお宅は、四条西洞院のバス停から一筋南に入った、綾小路新町西入ルにおます。元は呉服商のお家だったそうで、今に残る貴重な町家建築やいうて、重文・名勝に指定されたはります。
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町家そのもんは、数年前に建替えるまでは我が家も町家建築どしたし、30年程前に近代的に改装するまでは、典型的な町家造りどしたんで、そんなに興味はおません(^^ゞ

玄関を入るとタタキがおまして、表の間(応接)、中の間(居間兼食堂)、奥の間(座敷・仏間)と部屋が続とります。その横を通り庭が裏庭にまで通っとります。

中の間の通り庭にはおくどさん(かまど)と流し(水回り)と水屋箪笥(食器・食料入れ)がありまして、天井は吹き抜けで天窓が開いとって、そこから煮炊きの煙が出ていかはんので、天井の梁は煤で黒光りしとりました。

裏は、井戸と雪隠と納戸(収納部屋)と石庭があって、ちょっと草木を植えとりました。風呂はおまへんので、普段は銭湯へ夏はたらいで行水どす。

裏口を出ると畑そして田んぼが続いてます。ここだけが裏口が隣の家の境の路地(ロージと発音した)に出る街中とちがうとこどすなぁ(笑)

中庭の奥に、離れ(隠居部屋や若夫婦の部屋とした)があるお家もおました。
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「町家は、風が通って夏も涼しい。」 なんていう人もいはりますが、やっぱり夏は暑おす。ただ家や地域全体の発熱量が今よりだいぶん少なかったやろから、ちょっとの工夫(スダレ、風鈴、打ち水、釣り忍など)で、涼しく感じはったんやろねぇ。

杉本さんのお家でも、氷柱を置いてはりました。照明も暗ろして、その中に俵屋宗達や土佐光吉さんを屏風をさりげなく置いたはります。

お庭は名勝に指定されるくらい見事なもんやけど、まったく照明が無くて部屋の明かりが漏れてそれとわかるくらいどす。

普通の考えやったら、「せっかくの一般公開なのに、なぜ明るいところで全体を見せないんだ。高い入場料取ってるくせに

と、なるところでしょうけんど、戦前くらいまでの商家の年中行事の記録を見せてもらうと、「商家の旦那さんや奥さんが表に出て夕涼みするなんちゅうのは、はしたない。そんなんは番頭さんや丁稚どんのすること。」と書かれてます。

さすがに、見学されてるお方さんは、みんなお行儀よくて、教養をもったはるひとばかりに見えましたけんど
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他のひとの悪口ばっかりいうのが京都人の悪いところですわ。

気になるとこがおましても、堪忍しておくれやすな

台風が来て、あんまり被害のない程度に、ザッと降って欲しいとこどすなぁ
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コメント

なかっちょさん
昨夜はお疲れ様でした!
杉本家とは、最近NHKのおばんざいの料理番組に
出ていらっしゃいますよね? 
旧家を継いで行かれるのは、質素倹約を実践されてて
並大抵ではないでしょう。
でも、みんなでそれを大切にしていかねばね!!!

>> ナンシーさんへ

こんばんはどす(笑)

昔の商家の生活は、表の商売の派手さに比べると、ほんまに質素倹約を
絵に描いたような、つつましいもんやったそうやねぇ。

「京のおばんざい」も、今はなんか高級(?)料理みたいになってるけんど
旬の材料を余すところなく使う、工夫から来てんのやもんね。

ひじきの炊いたんやら、おナスの煮たんやら、子供の頃はよう食べさせられた
けど、あんまり好きゃ無かった(^^ゞ

でも、今は懐かしいし、美味しい思う。やっぱり年やねぇ(^^ゞ

杉本家って、普段は一般公開されていないんですよね?
屏風祭のときだけ見学可能と聞いていました

以前、吉田家(無名舎)を見学したことがあります^^

町屋は、維持費等がかかって大変なので
数が減りつつあると聞いていますが・・・

ぜひ守り続けてほしいなあと思います

>> wisteria さんへ

こんばんは。
町家を維持していくのは、本当に大変みたいです。
現実的なことを書いて興ざめかとも思いますが、もう
サラリーマンのお家では、維持費とか税金とかを払って
いけなくて、手放したり、建替えたりされてます。
(うちもそうでした(^^ゞ)

財団法人やNPO法人格にして、公的援助を受けないと
遠からず、町家は全滅してしまうでしょう。

これは、町家にかぎらず伝統文化財の全般に言える
ことなのでしょうが・・・・

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