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2011.10.08

法然霊場巡拝記(その21) 8番慈雲山報恩講寺

法然上人の足跡をたどる巡拝の第9回目は、和歌山の報恩講寺に参ってきました。
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天下茶屋から区間急行で約一時間で、みさき公園駅に到着します。さすがにウイークデーとあって、遊園地の入口は閑散としてます。ここから岬町営のコミュニティバスに乗換えです。

バスは、しばらく国道26号線を走り、多奈川線の深日町駅前で大川街道に右折して岬町の中心地を電車と平行して抜けていきます。やがて小さな峠にさしかかります。山の中に町営のりっぱな健康ランド「ピアッツァ5」がありました。看板をみると温泉やプールやアスレチックなどがあるそうです。

ここで大半のひとが降り車内はガラガラになりました。やがて峠を下りて紀淡海峡がみえてくると、終点小島住吉に到着です。バスの行き先も「海風館 」って、いかにものバス停ですよね
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小島地区は漁師町です。漁船や釣船が係留され、堤防にはたくさんの釣り人が竿を並べています。

その横を通り抜けて大川街道を下っていくと、すぐに大阪和歌山の府県界を通ります。「是より 紀伊國 大川郷」とかかれた石碑が立っています。

波打ち際の道を潮風に吹かれて10分ほど歩くと、大川の集落です。ここにもちいさな漁港があります。お寺の参道の前の川には立派な石橋が架かっています。ほかにも石灯籠や石碑などもたくさんあって由緒あるお寺だと感じさせてくれます。集落へ少し入るとやがてお寺の山門が見えてきます。
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庫裏で案内を請うと、本堂へ上げていただきました。まずは法然上人が自ら刻まれたとされる自身像を拝見します。

寺伝によれば、後鳥羽上皇の怒りを買った上人は、讃岐の法然寺(2番札所)へ流され、やがて許されて摂津へ向かわれますが、途中で嵐にあってこの大川の浜に流れ着かれ、この村に滞在されました。このとき上人はもう75歳の高齢だったそうです。やがて再び摂津の勝尾寺(5番札所)に出帆される時に、なごりを惜しむ村人に、自分の姿を彫り残して行かれたのだそうです。

このお寺の女住職さまはなかなか話好きと見えて、たまたま一緒になった巡礼の方とふたりでいろいろとお話を聞かせてもらいました。もうひとりの方は百箇寺巡拝の願を立てられて、分厚い納経帳(市販品を分解して、自分で綴り直されたそうです)を見せていただきました。その方に、「3連休に愛宕山の月輪寺に行きます。」というと、「あそこは険しい山道なので、登山靴と杖を持っていかないとたいへんですよ。」と、脅されて(笑)しまいました。
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住職さまに見送られて、また来た道を戻ります。

せっかく海沿いの町にきたので、しばらく港を散歩しました。当たり前ですが、港にいるのは漁師さんか、釣り人か、その関係者ばかりで、カメラを下げてブラブラ歩いているおっさんは、わたし1人、なんか場違いの所へ来たみたいで浮き上がってしまいます(^^)
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バス停の名前になっている住吉神社へ参ってみました。参道は最近改修されたのか、新しいです。石灯籠に「海上安全」と彫られているのが、いかにも海の神様らしいですね。ちょうど秋の祭礼が近いらしく祭り提灯が下がり、「山車が通るので駐車禁止」と書かれた張り紙が目に付きました。
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帰りは、バスを深日港で下りて、岬町を散策してみました。
深日港からは、10年ちょっと前くらいまでは、淡路島の洲本や四国の徳島へのフェリーが発着しており、南海電車も淡路連絡の急行「淡路」を運行していた頃もありましたが、今は定期航路はすべて廃止になっており、港の旅客ターミナルも撤去されたのか空き地になってました。

駅前の観光案内看板で、万葉歌碑を見つけて、行ってみることにしました。しばらく国道を歩いて、標識に従って、海岸にでると、

「時つ風吹飯(ふけひ)の浜に出で居つつ贖(あか)ふ命は妹がためこそ」

(万葉集 巻12-3201 詠み人知らず)

の歌碑がありました。茅淳(ちぬ)の海の吹飯浜(ふけいはま)とよばれた歌枕は、今は、護岸工事がなされ、火力発電所の煙突なんかも見えて艶や消し(笑)ですが、すこしアングルを考えてみると、なんとか写真になりました(^^ゞ 水平線のかなたの島影は淡路島です。できれば淡輪海岸に向かう磯のところで撮影したかったのですが、この前の台風で土砂崩れがあって、通行不能でした(~_~)
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今までの巡拝は、ほとんど街中か山の中ばかりで、はじめて磯の香を楽しみながらのお参りになりました。京都からは中途半端(笑)に遠くて、私も最後に回してしまいましたが、巡礼でなくても、別に釣りをしなくても、魚が嫌いでも(^^ゞ、泉州や紀州の港町は楽しいです。この3連休は、すでに予定が詰まっているでしょうけど、次の機会に一度出かけられることをお勧めします。

いよいよ明日(10/09)は、最後にして最大の難関(笑) 愛宕山月輪寺を目指します。疲れて、報告が出来なくなるかもしれませんが(^^ゞ そのときは、ご容赦のほどを <m(__)m>
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