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2011.11.09

京都非公開文化財特別公開:善光寺京都別院 得浄明院

知恩院をでて、特別公開中の得浄明院へ向かうため神宮道を歩いていると、「大谷本廟故地・蓮如上人生誕地」の石碑を見つけて、「崇泰院」と書かれたお寺の門をくぐりました。
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本堂に上がると、住職様がこのお寺の由来や仏様や寺宝の説明をしていただけました。お話では崇泰院は、石碑に書かれるとおり、親鸞上人が亡くなられた後、その遺骨を末娘の覚信尼が吉水に葬られ、大谷廟堂を建立されたのだそうです。

そののちいろいろあって、今は、浄土宗の知恩院の塔頭寺院となっていますが、昨年の秋まで原則一般の拝観を断っていたそうです。道理でこんなわかりやすい場所にあるのに知らなかったはずです(^^)

説明では、本尊は、恵心僧都源信作の阿弥陀如来さまで、九条兼実公より親鸞上人に賜り、承元の法難のときは背負って佐渡にまで持っていかれたとのこと。のちに覚信尼によって、初代本願寺の本尊として奉られたのだそうです。

ほかに親鸞上人の29歳(比叡山を下り、六角堂で百日の参篭を行い、法然上人の弟子となる、人生の大転換の年だそうです)の青年像や法然様、親鸞様にゆかりの寺宝が、ならべてあります。 特に親鸞様の像は、御足をなでると足腰が強くなると伝えられて、信者の方がなでるので、足元がピカピカに光ってます(^^ゞ
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本堂の裏には、「蓮如上人誕生時の産湯の井戸」と伝わる古井戸があります。今は、危険なので埋めてあるとのこと。 

さらに竹やぶの中の石段を上がると、親鸞上人のお墓があります。質素な五輪石塔です。石仏さまが、近くでお守りされています。

正直なところ「大本願寺教団の発祥の地」としては、非常に質素なのに驚きました。まあ宗教界に限らず、このような例は枚挙に暇がないのでしょうが・・・・・

でも言い換えると「街中にもかかわらず深山幽谷の山寺の雰囲気が味わえる古刹」ともとれる(笑)よいお寺です。みなさんもお参りしてみてください。きっと感ずるところがありますよ。
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和尚様に見送られて、華頂通りの末寺さんの前を通って、得浄明院に参ります。このお寺は、普段は非公開で、春のイチハツの花の咲く時期の一般公開時が賑わうのですが、今年は春の公開日を失念してまして、法然上人巡拝の初日に、お庭だけ見せてもらいましたが、本堂に上がるのははじめてです。

まずは本堂で、ご本尊さまを拝みながら、説明を聞きます。それによれば、このお寺は信濃の善光寺の京都別院になり、明治27年(1894年)に、まだ中央西線が開通する前でなかなか信濃までお参りに行けない西日本の信者のために、長野の本山を小さくした形で創建されました。

本尊は、一光三尊の阿弥陀如来さま、いわゆる善光寺式と呼ばれる仏像です。
もちろん善光寺名物(^^)の戒壇めぐりもあります。本堂の床下への階段を下ると、そこは真っ暗な廊下。右手を壁の腰の高さに沿わせて、ゆっくりと進んでいきます。何回か角を曲がると、やがて本尊の真下と思しき場所に、仏様とつながる鍵が手に触ります。これを打ち付けて仏様と一体になります。

出口の薄明かりが見えるとホッとします(^^ゞ

別室では、善光寺縁起(善光寺の阿弥陀三尊の来歴をあらわした絵巻)の掛け軸の前で、縁起の絵解きもありました。
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帰り道に、東山三条西入るの大将軍神社にお参りしました。この神社は、桓武天皇が平安遷都のときに、都の四隅に四大将軍を奉ったお社の東を守るひとつとされています。のこりは、北が西賀茂の大将軍神社、西が北野の大将軍八神社、南が藤森神社境内の大将軍神社だそうです。

社殿を多い尽くすようなご神木の大イチョウの木が目印です。この付近は、三条大橋の東にあたり、かつての東海道の起点で、都の東の出入り口(粟田口・三条口)でした。そのため魔物が都に入り込まないようにこの場所に方位をつかさどる神様をおまつりしたのでしょう。
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今年の特別公開は終わりましたが、なかなか見られない寺院をいくつか拝観できて実りの有る一週間でした。次の春の特別公開が待ち遠しいです。

写真は、その筋では有名な「伊藤万蔵」さんの寄進した花壷? 知恩院の御廟前にありました。
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

先週まではぽかぽか陽気なお天気でしたが
急に寒くなりましたね

これで紅葉が進むかなあと思うのですが
お写真のご親睦の大イチョウさまも
今日は黄色くなっているかも

>> wisteria さんへ

こんばんは。
やっと、立冬もすぎて11月らしい気候になってきましたね。これで紅葉も
少しは進みそうですね。

一昨年に写したものですが、紅葉と桜花の競演の写真がありましたので、
ブログに貼っておきました。

良かったら、見てください。

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