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2012.05.05

京都非公開文化財特別公開 退耕庵

法性寺から東福寺の退耕庵までは歩いてすぐなのですが、もう4時の受付終了が迫っているので足早に歩いて移動します。
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201205toufukuji01
ここは、枯山水のお庭と、小野小町百歳像が有名です。

山門を入り、受付を済ますと、まずは本堂に通されます。ここでご本尊の千手観音様を拝ませていただきます。残念ながら薄暗くてさらにお厨子に入られているようで、お顔は拝見できませんでした。

幕末には東福寺が長州軍の本陣となり、戦乱で命を落とした長州藩士の位牌も並んでいます。

仏間の片隅に、小町百歳像が安置されています。

思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば さめざらましを

うたたねに 恋しき人を 見てしより 夢てふものは たのみそめてき

いとせめて 恋しき時は むばたまの 夜の衣を かへしてぞ着る

(古今集552,553,554)

ここで、皺くちゃの梅干婆あ(失礼)になった、小町の話を出しても幻滅なので(笑)、
夢三首を上げておきましょう。
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201205toufukuji02
そのあとは、枯山水のお庭を廊下に作られた窓枠を通して眺めたり、お茶室の作夢軒を見学したり、樹齢300年とされる、キリシマツツジの大木が真っ赤な花をいっぱい付け、芝のお庭にも散り敷いている、幻想的な光景を見たりしました。

残念ながら境内は一切撮影禁止で、しっかり目に焼き付けてきました。ここで絵心などあれば、出てからサラサラとスケッチなど出来たものを、と悔やんでもはじまりませんが

最後は、小町井戸や小町地蔵さまを拝みます。説明では、もともと渋谷越えの小町寺にあったそうですが、明治の廃仏稀釈で、廃寺になり東福寺に移されたのださうです。

地蔵さまには小町のところに来た恋文を胎内に塗りこめてあったそうですが、江戸時代に何者かが地蔵様の背中に穴を開けて、恋文を盗んでいったそうで、いまは残っていないのだとか。

在原業平や深草少将から貰ったラブレター が今に伝わっていたら、それこそ国宝ものでしょうね(^^ゞ
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退耕庵を出たところで、ちょうど4時の受付終了になりました。閉門まであと30分しかありませんが、新緑の境内を散策しました。

東福寺は言わずと知れた、紅葉の名所ですが、若葉もみじの洗玉澗や白壁に映える白いサツキ、だいぶん房の伸びてきた藤棚と、見るものはいっぱいあります。
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残念ながら時間切れで、山門や宝物館には回れませんでしたが、東福寺の塔頭の一般公開は、それなりにあるので次の機会を待ちたいと思います。
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最後は、やはり「鉄」ネタで

鳥羽街道駅前の昔ながらの文房具屋さんです。
コンデジでは、この程度の表現しかできませんでしが、セピア調に仕上げてみました。
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(次回からは、GWのお花散歩を順にUpします。)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

こんばんは^^
東福寺といえば、紅葉の名所ですが、新緑のこの季節も
いいんですよね 懐かしいです

こんばんは。

紅葉の季節は、たしかに美しいですが、それなりの人出も
覚悟しないといけないので(笑)、ひとの少ないこの時期に
ゆっくりと塔頭のお庭を見て回るのもお勧めですよ。

こんばんは。

退耕庵の見学、お疲れ様でした。

綺麗なお写真ばかりで、心が和みました。

最後の「文房具屋さん」の画像ですが、「セピア調」にすることで、全体が引き締まって、「昔ながらの雰囲気」が出せていると思いました。

>> 京阪快急3000さんへ

こんにちは。
東福寺から鳥羽街道の間は、ちいさなお寺や神社が
あったり、伏見の銘酒を扱う酒屋さんがあったりと
まったりとした時間が流れています。

この風景と京阪をからめて採りたいと思ってるのですが
狭いところをそれなりのスピードで電車は走り抜けて
いくので、コンデジではなかなかシャッターチャンスが
合いません(^^ゞ

こんにちは。

お花の写真も素晴らしいですが、やはり鉄の写真に惹かれてしまいます。

セピア調にピッタリのシュチュエーションですね。

あのごつい架線鉄柱さえなければ最高でしたね。

>> kaz_eg6 さんへ

こんにちは。
ここは、かつては駅前商店街になっていたのでしょうけど
京都高速の鴨川東IC工事による立ち退きで、まわりは
空き地や駐車場ばかり目立ってます。

最初はカラーで見てみると侘びしさが目立ち、
モノクロでもやはり淋しさが出てしまいました。
セピア調にして、やっとこの場で見た雰囲気になりました。

京阪とJRに挟まれたわずか数メートルの敷地にうどん屋
さんがあります。こんどは京阪と奈良線が「うどん・そば」の看板を
揺らせて通り過ぎるところを狙ってみようと思ってます。

ただ、ダイヤがそう上手くかち合うかが問題ですけど(笑)

なかっちょさん
やっぱり京都がいいですね。
京都の学生時代にはデジカメありませんでした。
実は京都に暮らしていた時代の写真は一枚も持っていません。
といいますか、友達の写真や彼女の写真は一枚も撮っていません。
戻れない大切な時代の証が一枚もありませんね。

>> SILVAIおじさん へ

こんにちは。
京都の本当の良さが判ってきたのは、私もつい最近です。

私たちの学生時代は、カメラはそれなりに金の掛かる趣味
だったので、無闇矢鱈とはシャッターが切れませんでしたね。

まぶたの裏側の淡い想い出も、いいですが、
やはりリアルな写真をなぜ撮っておかなかったのかと、
悔やむ場面は多々ありますが、
今となっては、後の祭りです

胎内ラブレター・・どこへ行ったのでしょうね・・・。
京都は まだまだ知らないとこが いっぱいです。
いろいろ見せていただいてありがとうございます 

>> まぶちょんさんへ

小町のラブレターを盗んでいったのは、こまちの追っかけ君(笑)
だったのでしょうか?

それなら一生大事に取っておいたのかなぁ。
あるいは、嫉妬に狂って焼き捨てたかも(^^ゞ

地元の人間でも、京都のすべてを知るのは大変ですが、
できれば、マイナーな場所も探して紹介しますね。

東福寺は、紅葉の季節しか行ったことがないので
藤棚があることに気付きませんでした

この季節は藤も綺麗に咲くんですね~

私も、「○○の名所」と言われる場所の、
「○○」以外の魅力を
自分でいろいろ発見していきたいです

>> wisteria さんへ

こんにちは。いよいよ藤の花のきれいな時期になってきましたね。

この東福寺の藤棚は、ふだん観光客の回るコースから外れて
山際の小さな塔頭のお墓の休憩所にありました。

もう閉門間近で、お坊さんから「もう終わりますよ。」と
声をかけられてしまいました

私が、お花を写真を撮って、お寺をでると、職員さんもみな
帰り支度をはじめられました。

「○○の名所で、○○以外の良さを見つける」ですか、
なかなかむつかしい話題ですね。
最近は、ネットでいくらでも情報が見つかりますが、
やはり自分の足で稼ぐのが一番でしょうね。

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