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2012.06.08

京田辺を歩く(その2) 一休寺で晩年の禅師に会う

京田辺市を散策してきました。まず三山木駅から観音寺へ向かい、国宝の十一面観音様とご対面。そのあと同志社大学のキャンパスを抜けて、一休寺にやって来ました。
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このお寺は、正式には酬恩庵といい、晩年(55歳くらいから88歳でお亡くなりになるまで)を過ごされたところです。
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参道を通り、拝観受付を済ますとすぐ右手に一休さんのお墓があります。一休さんは、後小松天皇のご落胤とされているので、お墓は陵墓に指定され、宮内庁の管理下にあります。一般の立入は禁止されており、扉の菊の御紋章の形のすき間から拝むしかありません。
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方丈からみた南庭園です。生垣の向こうは一休さんの廟所です。掃き清められ線条の入れられた石砂庭が見事です。

方丈には、最晩年の姿を写したとされる一休さんの木像(重文)が安置されており、仏間を飾る襖絵は、狩野探幽の筆になるものです。ただし襖絵はデジタル複製されたもので、本物は収蔵庫に仕舞われてます。
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方丈の北側です。すこし浮き上がった変わった造形に惹かれました。現地にもパンフレットにもなにも説明がありませんが、ここはどんなお部屋なのでしょう。

庫裏を出たところに東司()がありますが、これも重文に指定されています。今でも用を足せるようですけど、さすがに重要文化財ともなるとおいそれと出せそうもありませんね もしかしたら修行のタメだといわれて、用の後はいちいち掃除させられるのかも
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東司を眺めた後は、宝物館に入ります。ここには一休さんの似顔絵や自筆の手紙、身の回りの品などが展示されています。

普通は、このような品々をみると歴史上の人物が身近に感じられるものですが、一休さんの場合は、アニメでお馴染みのトンチの小坊主さんと大徳寺の住職まで勤めた偉大な禅僧のイメージのギャップが大きすぎて、はたして同じ人物なんぞや?
と、変な疑問が湧いてきます。

それと、お寺では大々的には書いてませんが(笑)、本などを読むと一休禅師はかなり風変わりなお坊さんだったらしくて、酒は飲むは、肉は食らうは、弟子と同棲するはと、五戒・十戒をやぶって平気だったそうです。

門松や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

世の中は 起きて稼いで 寝て食って 後は死ぬを 待つばかりなり


これらの有名な狂歌も一休さんの作とされています。江戸時代の戯作者の式亭三馬や十返舎一九あたりが詠んだのかと思ってました

写真は、境内の奥にある二十世紀の森です。モアイ像のパクリやら千と千尋に出てくるカオナシ風やら、やはりいっぷう変わった仏像・神像が並んでいます。
これも現代的に解釈した一休さんの教えなのかもしれませんね。
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この石碑は

「諸悪莫作 衆善奉行」

と書かれています。一休さんの墨蹟では最も有名な一枚をレリーフにしたものです。簡単にいうと「悪いことをしてはいけません。良いことをしなさい。」という、仏教の根本の教えなのだそうです。

云うは易し、するは難し。一休さんの奇行も、この教えの裏返しだったんでしょう。

「大変、参考になりました。」となどと書くと、「まだまだ修行が足りぬわい、渇」と禅師に警策の棒でぶたれそうですけどね(笑)
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(次回は、帰り道に見つけた一休さんです)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

こんにちは。

一休寺、いいですね!自分も一回だけ行ったことあります。納豆が有名らしくて、方丈のところまで納豆の香りがしていました。ウグイスの鳴き声が方丈によく響いて、幸せな気分になりました。

改めて、なかっちょさんの写真を見せてもらっても、やはり庭の手入れが素晴らしいですね。見入ってしまいました。墓参りに行ったら田辺は近くなので、また行ってみたいと思います。

こんにちは~庭園 すてきですね~こういうところで、
ボーっと 何時間でも過ごせそうです~
トイレも、ちょっと使ってみたい気もしますが・・・やはり、
小心者の私には、ムリでしょう
二十世紀の森、セピアのお写真のせいかもしれませんが
怖い!怖すぎです
ここ、絶対一人では、来れません
でも、いってみたい気もする~ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ

>> slowmotion さんへ

こんにちは。

一休さんのお寺は、有名なんですけどなぜかこの付近は素通りすることが
多くて、初めて参ってきました。

一休納豆は、ここの名物ですね。京都の大徳寺でもおなじような寺納豆
が作られます。一休さんは、田辺から大徳寺へ通われたと伝えれますから
製法を習ってきて、ここでも作らせたんでしょうね。

これから梅雨に入りますが、雨に煙る石庭も、苔が光ってよさそうですね。
またお参りしてみてください。

>> mik さんへ

禅寺はどこもそうですが、お庭が美しいですねぇ。
今の時期は、新緑にツツジが映えますが、大きな花の咲く
サツキやヤマツツジではなく、小振りの花なのが良いです。

ここまで1時間近くも歩いてきたのでだいぶん足が痛くて
一休さんには失礼ですが(笑)、座敷の木像に背を向けて
靴下も脱いで、足をマッサージしてました。

こんな無作法が許されるくらいリラックスできるお寺でしたよ。

二十世紀の森は、怖いですか?
たしかにある種の「気」を感じましたね。もっと敏感なひとなら
「イメージ」とかまでも捉えられたかもしれませんね。

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