« 八幡の松花堂庭園・美術館に行ってきました (その1) | トップページ | 落穂拾い 通学臨時列車 »

2012.07.08

八幡の松花堂庭園・美術館に行ってきました (その2)

6月30日に、石清水八幡宮で有名な八幡市の松花堂庭園・博物館へ行ってきました。
*
201206yawata19_2
庭園を一周して、いよいよ茶室「松花堂」を拝見します。残念ながら松花堂のある一体は、写真撮影禁止なので、松花堂昭乗が石清水八幡の社僧だった頃に住職をしていたお寺の跡と伝える寺の門を載せておきます。
このお寺もたまたま法事で、「一般の参拝はご遠慮願ってます。」と断られてしまいました残念

今に残る茶席「松花堂」は、わずか一丈(約3mちょっと)四方の非常に小さなお堂です。中はわずか二畳の茶室です。仏壇と床の間があり、炉が切られています。天井には、真っ赤な鳳凰が二羽、太陽に周りを飛んでいる質素な建物に似合わないきらびやかな絵が描かれています。

茶室の隣は、書院があります。この建物はもともと石清水八幡の境内にあったものを移築したそうで、桃山時代の建物です。

太閤秀吉の桐の紋の付いた玄関、寛永の三筆が、近衛信伊の「福」、本阿弥光悦の「録」、松花堂昭乗の「寿」の文字を書いたとされる鬼瓦、後陽成天皇や孝明天皇が行幸されたときに玉座として使われた部屋など見るものが揃っています。
*
201206yawata35
庭園を一巡りして、出口につづく通路にキンギョツバキ(金魚椿)コエビソウがその名のとおりの華麗な花を咲かしてました。

途中は渋くて、最後に明るく送り出すのは、茶道の極意のひとつなんでしょうかねぇ
*
201206yawata51
続いて、美術館に入ります。

まずは、松花堂昭乗を紹介するビデオを見ます。昭乗の生い立ち(豊臣秀次の隠し子との説もある)から、僧侶としての生涯、さらに江戸初期の茶人、絵師、書家など文化人としての業績の紹介、そして晩年の松花堂への隠棲と続きます。

さきほど見てきた茶室や書院の内部も詳細に見せてくれます。切符売り場で「まず庭園からご覧下さい。」と、案内されますが、美術館も見学するつもりなら、まずこのビデオを見て、知識をつけてからお庭を見るほうが良くわかるようです。今後、行かれる方の参考までに。

もちろん、「お前とちがって、茶道や日本庭園には詳しいんじゃ。」とおっしゃる方は御随意に
*
201206yawata52_2
この日の訪問のメインである特別展「奈良絵本・絵巻の楽しみ」を拝観します。

奈良絵本は、展覧の手引きによれば、「室町から江戸時代に主に書かれた、絵入りの御伽草紙の冊子や絵巻です。「竹取物語」、「浦島太郎」、「一寸法師」といった日本の昔話をはじめ、「伊勢物語」、「百人一首」、「徒然草」などの古典文学作品を題材としています。」

管理人は、この素朴な草紙絵が好きで、京都近郊で展示会があるとできるだけ見に行くようにしています。

題材は、子供向けのおとぎ話が多いですが、十分おとなの鑑賞に堪えます。近年データベース化が進んで、デジタル的な手法を用いて、作家や書家や画家の名前などが明らかになりつつあるそうです。

興味のある方は、下記の慶応義塾大学のデータベースをご覧下さい。
世界のデジタル奈良絵本データベース
http://dbs.humi.keio.ac.jp/naraehon/

入門書は、こちら
入門 奈良絵本・絵巻」石川透 著 思文閣 刊 2100円
http://www.shibunkaku.co.jp/shuppan/shosai.php?code=9784784215317
*
201206yawata38
松花堂を出て、旧東高野街道を八幡市駅まで散策しました。このときの様子は、また紀行文にまとめて、本館にアップしたいと思ってますので、乞うご期待!!
*
pinboke_entry
お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

« 八幡の松花堂庭園・美術館に行ってきました (その1) | トップページ | 落穂拾い 通学臨時列車 »

コメント

こんにちは.。

お寺でも撮影禁止のところあるんですね~
でも、記事からいろいろ具体的に想像できました。
なかっちょさんの記憶力に脱帽です。
(自分はすぐ忘れるので・・・)

石清水八幡宮にも、また機会があればゆっくり拝観したいと思ってますので、美術館も楽しみにしたいです

>> slowmotion さんへ

こんばんは。

撮影禁止なのは、建物自体が文化財なのでストロボなどを
たかれると傷むからなんでしょうね。

わたしも記憶力は、そんなに良いわけではありません。
貰ってきたパンフレットなどを見ながら記事かいてます

街歩きの記事もおおかた書き終えました。
今週末くらいにはアップしますね。

こんにちは^^
遅くなりましたが、どうも気になって、コメしにきました
金魚椿と紹介されているお花は、私は、コエビソウだと聞いていたのですが、
地方によっては、そういう名前もつくのかなくらいにしか思いませんでしたが、
調べてみたら金魚椿は、お花は椿の花で、葉っぱが金魚の尾のように
割れているのでその名がついたとありました。
よけいなこと、失礼かと思いましたが。。。。
このコメは削除していただいてかまいませんので

>> くまモンママさんへ

こんばんは。

写真のお花は、「コエビソウ」が正解ですね。
じつは、このお花の隣に椿が植えてあって、それに「キンギョバツバキ」と
名札(写真付き)が貼ってあるのですが、「なんかヘンだなぁ?」と
思いながらも、そのまま載せてしまいました

訂正しときました。

今日行って参りました。これ程残念施設は無いですね。
展示品のうち、昭乗筆3点、伝昭乗筆1点。昭乗を探すのに苦労しました。
まあ美術品は、撮影出来ないとしても、昭乗の歴史・人物関係をメモするのも時間の無駄なので、写真を撮ると館員が飛んできて、静止、写真を削除要請。
760円返して欲しい。施設に10億円掛けて、従業員を雇って、中身に金を掛けられなかった。これで観光客を呼ぼうと言う事なのか?
叡山は流石に国宝の宝庫でもあり、宗教上の誘引もある。貴船は、蛍を見に涼みに行きたいし、鞍馬は天狗と義経が有り、大原は平家物語潅頂本の舞台であり、法然所縁でも有る。
茶道具一つ展示しない所に誰がいくのだろう?
と云う感想です。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 八幡の松花堂庭園・美術館に行ってきました (その2):

« 八幡の松花堂庭園・美術館に行ってきました (その1) | トップページ | 落穂拾い 通学臨時列車 »

フォト
2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ