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2012.09.11

上賀茂神社の烏相撲を見てきました。

201209kamigamo01 9月9日は、重陽の節句、陽数(奇数)の一番大きな数である「九」が重なるめでたい日とされています。

この日に上賀茂神社では、重陽神事(神前に菊の花を供えて無病息災を祈る)に続いて、烏相撲の行事が行なわれます。

今年は日曜になったので、はじめて見学してきました。宇治のレポートが終わってませんが、割り込みでこちらをお届け。
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201209kamigamo02 10時から神事が1時間弱続いたあと、11時から子供力士が神職に導かれて土俵に入ってきました。

この取り組みでは、西方を禰宜方(ねぎかた)-写真では手前、東方を祝方(はふりかた)-向う側-と呼びます。
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201209kamigamo03 最初に、神主さんが参列者一同をお祓いした後、土俵を清める神事を行ないます。
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201209kamigamo04 棒のようなもので、地面を引っかくような所作をします。

おそらく、土地の神様になにかを伝えるのでしょうね。
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201209kamigamo05 続いて、今日の取組み表を読み上げます。
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201209kamigamo06 取組み表を、斎王代に渡します。
高貴な方(の代理)へ直接手渡しするのは失礼なので、紙はさみのようなものに挟んで渡します。

ちなみに、今年の第57代の斎王代は、呉服店「ゑり善」社長のご令嬢だそうです。

呉服屋のお嬢さんなら、こんな十二単を着て長い時間座りっぱなしのお勤めも、あまり苦にならないのかも
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201209kamigamo07 手紙を開封される斎王代。
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201209kamigamo08 取組み表を読まれる斎王代。
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201209kamigamo09 そして、烏相撲の由来となっている、「烏跳び」・「烏鳴き」の神事です。

禰宜方、祝方の両方から、刀禰(とね)が幄舎(あくしゃ-テントのような小屋)から、横跳び(これを烏跳びといいます)に出てきて、弓・矢・太刀・円座(ワラで編んだ座布団)などを運んでいきます。
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201209kamigamo10 運んできたものを、立砂(円錐形に盛り上げた砂で、ここに神様が天上から降臨されます)の前に立てかけます。

最後に、円座に座って、「カーカーカー」(禰宜方)、「コーコーコー」(祝方)とカラスの泣き真似をします。
非常にユニークなお祭りです

今は、カラスといえぱ、腹黒い悪魔の鳥のイメージが強いですが、古代は、八咫烏(やたがらす)の神話にあるように神聖な鳥と見られていたのでしょうね。

神社の説明によれば、「祭神の賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)の祖父の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が神武天皇の東征のときに、八咫烏に変身し、天皇の弓先に止まって先導したという故事に基づく。」のだそうです。
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201209kamigamo22 肝心のちびっ子力士たちは、昨晩は、遅くまでリハーサルがあり、おそらく今朝も早く起こされて、延々と訳のわからない神事に付き合わされて、しかも炎天下に、裸で座らされてちょっとお疲れ
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201209kamigamo11 やっと、出番が来たと思ったら、今度は熱い砂の上をはだしで行列して、立砂の回りを三度回らないといけません。

この所作も、神様に土俵入りを見てもらい、神様から力を授かるといういわれがあるのでしょうね。
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201209kamigamo12 取組みの前に、いったん土俵を整備して、

いざ、初取組み。呼び出しで土俵に進み、礼。
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201209kamigamo13 見合って、見合ってぇ!
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201209kamigamo14 はっけよい、のこったのこったぁ!!
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201209kamigamo15 勝負あったぁ!!
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201209kamigamo16 女の童(めのわらわ)を従えて観戦される斎王代。

さすがに、身を乗り出したり拍手されたりすることはありませんが、勝負が付くと勝者の方へ笑顔を向けておられました。
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201209kamigamo17 勝負は、1回勝負の一回戦と3人勝ち抜きの二回戦の二度行なわれました。

最後に、斎王代を真ん中に記念撮影。
勝った子も、負けた子も、よく頑張りました。

この子供たちは、地元の氏子のお子さんだそうです。上賀茂地区の小学校では、葵の苗を育てたり、神社の行事に参加したりして、伝統行事を守る取組みを積極的に行なっていると聞きます。

この子供たちが大人になって、神事を引き継いで行ってくれるのでしょうね。
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201209kamigamo18 近くの幼稚園の子供たちも、斎王代さんとふれあいます。

緊張がとけてお姫様の顔にもリラックスした表情が
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201209kamigamo19 神事の後に、神前に供えられた菊の花を浮かべた菊酒をいただきました。

ほんのり苦い菊花の味がしました。
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201209kamigamo23 甘党の方のお土産は、こちら。

神馬堂(じんばどう)のやきもち。

門前には、二軒やきもちを売るお店があるけど、やっぱり老舗の味はこちら。

あさ9時に神社に着いてすぐに買いました。昼過ぎに神事が終わってからお店を見るともう売り切れで掃除してました(^^ゞ

この日は特別かもしれないけど、早めの購入をお勧めします。ちなみに通販は不可。日持ちは当日限り。1個120円です。
Te075-781-1377
営業時間7:00~16:00 (売切れ次第終了)
* (上賀茂社家 梅辻家住宅へ続く)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

こんばんは。

上賀茂神社で、毎年このような神々しい行事が行われているなんて、初耳でした。

相撲を取った子供達も、この日は「この子たちにとって、良き思い出になっただろうな・・・」と思って、記事を拝見致しました。

>> 京阪快急3000さんへ

京阪の広報誌のK-PRESSの今月のイベント欄にも載ってますよ(笑)
葵祭りのような全国的に知られたお祭りに比べたら、マイナーでは
ありますが。

子供たちには、それなりに見物人もありましたし、良い思い出になるでしょうね。

久しぶりに上賀茂神社を観ました。楽しいレポをありがとうございます。
ところで、賀茂と鴨の使い分けは、何か意味合いがあるんでしょうかね。

こんばんは。

烏相撲のことは、ニュースを見て初めて知りました。

子供たちがまわしをつけて相撲をとっている姿が可愛らしかったです。

斎王代は葵祭の時に登場されるのが有名ですが、上賀茂神社の神事の折は参加されるのでしょうか?

>> キハ58さんへ

上賀茂神社は、うちから自転車で20分ほどなので、よく行事があると見に行って
ます。5月5日の競べ馬の行事のように祝日だとよいのですが、月日が固定
されてる行事は土日にあたらないとなかなか行けません。

加茂・賀茂・鴨の使い分けは意味があるんでしょうかねえ。
ネットで調べても、決定的な答えは出てないみたいです。あいまいなのが
京都的なのかも(笑)

賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)を通称で上賀茂神社、
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)を通称で、下鴨神社と呼びます。
地名もそれにならってますし、出町の高野川の合流地点より上流を賀茂川(加茂川)、
下流を鴨川と呼びますね。

上賀茂神社は まったくなにもないときに行ったので こういう行事は知りませんでした。
神馬が いたときに 見たことあるなぁ。マワシ姿の子供達が なんか、可愛いね。でも細いコとか、いて、相撲って感じでは ないコも いるんだね~ 

>> kaz_eg6 さんへ

こんにちは。新聞社やテレビ局が何社か取材に来てましたね。
私も近くにいながら、ニュースで見て、「あぁ今日やったんかぁ」
と思うばかりでしたが、今年は日曜で良かったです。

上賀茂・下鴨両社のすべての神事に出られるのかどうかは
分かりませんが、「烏相撲には、昔から斎王が観覧されていた。」
と、神社の説明にはありました。

>> まぶちょんさんへ

こんにちは。
上賀茂神社も、ふだんの日に行くと人が少なくて閑散と
してたでしょ。

神馬は、普段は二の鳥居の前に繋がれてますね。
こどもが小さいときは、よくエサをやりました

こども相撲も、べつに将来力士を目指してるような子
じゃなくて、ふつうの小学生ばかりですね。

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