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2012.09.07

宇治へ行って来ました。(その2)平等院鳳凰堂(続き)

先日の集中豪雨で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に合われました方へ心からお見舞い申し上げます。

宇治の散策は、平等院の鳳凰堂の外観につづいて境内を巡拝します。
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正門を入って、すぐ左手に扇の芝とよばれる広場があります。ここは、平家追討の兵を揚げた源三位頼政が、平知盛の軍に破れ、自刃したところと伝えられています。

宇治は古来交通の要衝として、なんども兵火に見舞われていますが、この鳳凰堂が焼け残ったのは奇跡的といえるでしょうね。
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源頼政のお墓です。

埋木の花咲くこともなかりしにみのなるはてぞかなしかりける

(力を発揮しないままに、朽ち果てて行く事は心残りがして、くやしいことだ。)
との、無念の辞世の歌をのこして世をさりました。享年77歳。 合掌
(平家物語 第四巻 「宮御最後」より)

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頼政のお墓のそばには、萩が秋の訪れを告げていました。紅白の花が源平の軍旗に重なって見えました。
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いよいよ時間となって、鳳凰堂の内部へ入ります。平らな橋、小さな中の島、反り橋と渡ってお堂に向かうのも、平安時代の様式そのままなのだそうです。ちょっとお公家様の気分です(^^ゞ

ここでも、職員さんによるガイドがあります。
中央の阿弥陀堂は、10m四方くらいのちいさいお堂です。その真ん中に高さ280cmの大きな阿弥陀さまがお座りになり、まわりの壁を雲中供養菩薩像を取り囲んでいます。仏様は、木像漆塗りで金箔が貼られています。

剥落して何が描かれているのかわからなくなっていますが、内壁や柱には極彩色の阿弥陀来迎図や宝相華(唐草文様)が薄っすらと残っています。

おそらく創建当時は、目も眩むばかりのこの世の極楽であったのでしょうね。

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あっという間に、15分間の説明時間が終わり、全体をもう一度見回してお堂を退出しました。

そのあとは、ミュージアム鳳翔館に入ります。ここには、鳳凰堂の阿弥陀様と飛天の一部を除く、国宝や重文をはじめとする寺宝が展示してあります。

まず目に付くのが、日本三銘鐘のひとつに数えられる梵鐘です。鳳凰や天女の姿が鋳だされています。

次に、雲中供養菩薩と鳳凰。お堂の屋根の鳥はレプリカで、本物はここに納められています。目の高さでみる鳳凰は高さが1mほどでなかなか迫力があります。

空飛ぶ菩薩さまに僧形の像があるのは知りませんでした。みな天女のような姿かと思ってました。新たな発見です(^^)

最後は、復元された鳳凰堂の内部の様子。先ほど見てきた本物は、長年の劣化がいちじるしいですが、こちらは極彩色で再現されています。来迎図も九品にしたがって、最上級から並等まで描き分けられているのが面白いですね(^_^;)
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たっぷり2時間かけて隅々まで見て回って、満足して平等院を後にしました。

宇治川沿いの遊歩道には、源氏物語宇治十帖の灯籠が並べてあります。
まだ10時半頃で時間が早いせいか、暑いためか、遊歩道を歩く人はあまりいません。

夕方以降、灯の入った頃に川風に吹かれながら散策すると涼味満点なんでしょうけどね
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橘橋を渡って中の島へ渡り、宇治橋の見える下流側の先端で、しばらく休憩しました。

この朱塗りの橋は、朝霧橋と呼ばれます。

朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木
                                                       (千載集 冬 419)

有名な百人一首64番の権中納言定頼の歌から取られたのでしょうね。この歌は、百人一首の中でなかでも一番好きな歌です。

残念ながら、歌枕を訪れても、一番最初の宇治橋のところでも書きましたが、残暑がきびしくてとても優雅な歌合せの世界に浸ってる気分にはなれませんでした 



宇治川の右岸へ進みます。
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(興聖寺・宇治上神社へ続く)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

いい時にいったんですね。もうすぐ、修理等のため入れなくなるんでしたっけ・・・。
私も その前に 行っておきたいなぁ・・・。
宇治は 2度行ってるのですが いいとこですね。帰りは 黄檗山万福寺まわりましたよ~ 

向き合った鳳凰がイイですね。白雲と青空をバックに、動き出しそうです。

>> まぶちょんさんへ

残念ながら、3日からすでに拝観停止になってるんです。
お寺のHPによると、すでにお堂の周りには足場が組まれて
写真を撮ることも出来なくなってるようです。

平成26年のサクラの頃までお待ち下さいませ

>> キハ58さんへ

あえて逆光になる向きから撮ってみました。
本当は、どちらも真っ青な空を飛んでる所を撮りたかったんですが
なかなか雲が切れなくて

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