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2012.09.21

三宅八幡宮の「絵馬資料館」

201209miyake02 この前の3連休は、「近くにありながら、今まで行けてなかったところを歩いてみよう。」
と、思いまして、京都市内をぶらついてみました。

まずは、15日の秋季大祭に合わせて、三宅八幡宮の絵馬資料館へ行ってきました。

叡電の三宅八幡駅で降りて、三宅橋を渡ると一の鳥居があり、参道をしばらく歩くと、やがて神社の境内に至ります。普段は静かな境内も、たくさんの屋台が並び、子供たちで賑わっています。

ちょうど、氏子町内を巡回してきたお御輿が戻ってくるところでした。

このお宮様は、子供の神様として知られ、昔から「子供のかん虫封じ」のご祈祷が行なわれています。

今も神前には、赤ちゃんのよだれ掛けがたくさん奉納されています。
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201209miyake03 本殿前広場に上がる石段の左手に、絵馬堂があります。ここに、幕末から昭和にかけて奉納された絵馬が掛かっていました。

いまは、京都市の有形民俗文化財に指定されて、一部を除いて、保管のため資料館に納められています。

絵柄は、「子供のかん虫封じ」を中心に「育児習俗」および「十三参り」などの成人儀礼に関連したものです。
*
201209miyake04 特に目を引くのは、「かん虫封じのお礼参り」の参詣行列を描く絵馬です。

左の写真のように、行列に参加する人々のひとりひとりに付箋のように氏名が書き添えられているのが特徴です。

これは、奉納者の名簿であり、また現代の集合写真のアルバムのような役目を果たしていたのかもしれません。

家族あるいは親類や隣組といった数人の描かれたものから、最高では638人  が描き分けられたものもあります。

奉納者の住所も京都市内はもちろん、大阪や滋賀、奈良、兵庫などの近府県に及んでいます。たまたま、会場には、この絵馬を調査されたかたがおられ、一枚一枚、丁寧に説明していただきました。

なんと、名前の書かれた人の子孫をひとりひとり探して歩いて、記念品を渡したんだそうです
詳しくは、

上高野の自然と文化を学ぶ同史会」の公式ホームページの三宅八幡宮の「絵馬」のページをご覧下さい。非常に貴重な民俗学資料です。一度ご覧になることをお勧めします。
http://www.kamitakano-doshikai.com/tokusyu_pages/tokusyu06_ema.html

参拝・見学については、神社のHPへ↓
http://www.miyake-hachiman.com/
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(知恩院から将軍塚散策へ続く)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

わが一家が38年前の9月15日にここを訪れたのはお祭りがあったからでしょうか。
おねしょ対策か何かと、弟に池に突き落とされた記憶しかありませんが。

こんにちは。

今から38年も前というと、1970年代の半ば頃で
三宅八幡宮の周辺も、のどかな田園風景が広がっていた
時代ですねぇ。

今のように宅地開発が進むとは思っても見ませんでした。

京都駅から市電(2系統か5系統かは記憶ありません)、出町から叡電、濡れたおしりをどうしたのか覚えてませんが、タクシーで四条へ、多分大丸か高島屋へ行ったのでしょう。
市バスで京都駅へ。京都駅の昔の出札の印刷発行機(20年ぐらい前まであったガラス張りの切符売り場)と6番線の客車夜行急行だけが残された記憶です。

ま、叡電は大学入ってもトラウマでしたね。Dに行った弟と出町で合わなかったのが幸いでした。

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