« 【京阪バス】日ノ岡峠を越える京阪バス | トップページ | 【叡電】ヘッドマーク付きの電車がたくさん走ってます。 »

2012.10.05

【叡電】『詩の電車』谷川俊太郎×有本ゆみこ「七等星」

『詩の電車』七等星に乗ることができました。

この電車は、詩人の谷川俊太郎さんと刺繍作家の有本ゆみこさんのコラボレーションで、「叡山電車を「乗ることができる詩」にするプロジェクト」なのです。
*
732_60
10月1日の朝に撮影した、七等星の八瀬方の写真。反対側は、別のデザインのHMが付いてます。
*
732_64
車内は、こんな感じ。

谷川俊太郎さんの詩が、有本ゆみこさんの手で刺繍に仕上げられて、天井や柱から吊り下げられています。

普段の電車が、ちょっとしたギャラリーに変身してます。なんか不思議な感覚です。絵や写真を展示するギャラリー電車は、こもれび号で月変わりでいろんな展示がされてますが、こんな立体的なアート空間になってるのは、はじめて見ました。
*
732_63



「七等星」に寄せて  谷川俊太郎

見えないのは遠いから
見えないのは小さいから
闇に紛れているから?

でももしかしてあなた
眼をつむっていませんか
見えないものを
夢で見るつもりで

夜のからだには
どんなかすかな光も
見逃さない
朝のこころが
ひそんでいるのに



「七等星」について 有本ゆみこ

普段夜空に瞬く星は一番明るい、一等星から六等星まで、
それ以上は光が弱くて目に見えません。
でも、みえないけれど、そこに星はあるのだと思います。きっと、もっと。
星だけじゃなくって、日々のあわただしい生活の中で感じる違和感とか、

小さな本音、

みえないけれどあるような、そんな《七等星》な想いがとても大切な、
ほんとうのこと だったりします。
谷川俊太郎さんはそんなささいな出来事から生まれた小さな魂を
ひとつひとつのうつくしい言葉の中に宿らせていると、
刺繍をしながら感じました。

*

732_61

残念ながら、と書いてはアーチストにも乗客にも失礼かもしれませんが、帰りのお疲れ満員電車では、あまりアートにもポエムにも感心を寄せる人は少なく感じました。

わたし自身も、わずか数分の乗車時間では、数枚の写真を撮って、そこに書かれたポエムの数行を読み取るのがせいぜいです。

でも、「せっかく沿線に芸大やアトリエも点在するアートな街、京都・洛北を走る叡電なんだから、もっとアーティストとコラボして欲しいなぁ。」
と、常々思ってたのがまた実現されてうれしいです。

これをVol.1として、第2弾、第3弾と続けて欲しいです。前にやってた駅の看板アートも、また復活して欲しいなぁ。

とりあえず、次の休みには、空いてそうな時間帯を選んで、じっくりと鑑賞させてもらいます。
*

(次回も叡電の話題の予定です)
pinboke_entry
お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

« 【京阪バス】日ノ岡峠を越える京阪バス | トップページ | 【叡電】ヘッドマーク付きの電車がたくさん走ってます。 »

コメント

おはようございます。

叡電もいろいろな素晴らしい企画の電車を運転していますね。

もう少し欲を言うと、詩をも少し目立つようにすれば良いかと思いました。

p.s.自分の知人にこういった誌を作るのが上手な女性がいます。

その方の誌を読むと、心が和みます。

>> 京阪快急3000さんへ

こんにちは。

叡電も商売に目覚めたのか(笑) いろいろと企画をたてて
集客を図ってますね。

アートの展示の仕方は、たしかにベストではないような気がしますが、
狭いしかも定期運転の電車の中ではこれが精一杯なのでしょう。

10月21日の夕刻には、この電車を貸しきって、ポエムを鑑賞する
ツアーがあります。じっくり楽しむには、こんなのに参加するしかないんで
しょうね。

谷川俊太郎さんはすごい詩人ですよね。

私の原体験。それは1963年頃。四歳のとき。

お話レコードというのが当時ありまして、そのうちの一枚、タイトルは『人食い土人のタムタム』。

曲は林光さん。詞は谷川さん。歌うのは、あの熊倉一雄さん。

当時の四歳児には分かりませんが、実は物凄いメンバー。

歌の内容は…人食い土人のタムタムが空腹に耐えかねて、最後に自分自身を食って「いなくなった」。

不条理なユーモアです。

四歳当時、ショックを受けましたよ。さすが谷川さんです。

でも今は。

『ちびくろサンボ』やカルピス商標同様に、この歌は間違いなく「放送自粛」ですね。


>> 笠井君へ

こんにちは。

「人食い土人のタムタム」、そういえばそんな歌がありましたね。
ネットで探して聞いて見ました。
たしかに、今、内容がわかって上で聞いて見ると、すごい歌詞
ですね。こんなのをNHKの教育テレビで流していたなんて(@_@;)

まあ、当時と今では、人権とかに対する考え方が違っていたので
一概に悪いと決め付けるのは、どうかとも思いますが(^^)

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【叡電】『詩の電車』谷川俊太郎×有本ゆみこ「七等星」:

« 【京阪バス】日ノ岡峠を越える京阪バス | トップページ | 【叡電】ヘッドマーク付きの電車がたくさん走ってます。 »

フォト
2023年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ