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2012.10.17

秋の伏見港から宇治川堤防を散歩してきました。

201210fushimi02 13日は、朝だけちょっと仕事だったのですが、すぐ終わったので、帰りに中書島で途中下車して、伏見港から宇治川堤防を散策してきました。

駅から旧京街道を大阪方面に戻ります。しばらく宿場町伏見らしい古い民家の残る道を歩くと、宇治川派流の運河沿いに、三栖神社のお旅所の金井戸神社があります。

天武天皇を奉るこの神社は、先週が秋のお祭りでした。7日の夜の火祭り(炬火祭)が一番の見ものです。

実は、電車から見えるこの神社が三栖神社と思ってたのですが、本社はさらに西へ数百メートルほど行ったところにあります。

御輿殿には、りっぱなお御輿と神具、獅子頭一対が飾ってありました。
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201210fushimi03 お旅所のすぐ横は、宇治川派流が流れています。川原は遊歩道になっていて、秋の草花が植えてあります。

ぶらぶら歩いてると十石船がやってきました。手漕ぎではなく、船尾にエンジンを取り付けて、白波を立てながら川を行き来しています。
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201210fushimi04 京阪の線路の下をくぐると、かつての港の跡にでます。

1950年代までは、実際に港として機能していたそうですが、陸運の発達と宇治川の水位低下で、使用されなくなり、今は公園として整備活用されています。

ここで、電車と十石舟のコラボを撮ろうとしばらく粘ったのですが、けっきょくバッチリな写真は撮れませんでした(^^ゞ

(電車メインの写真は、次回にUpします。)
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201210fushimi05 港と宇治川をつなぐ三栖閘門です。

運河と宇治川本流の水位差を解消するため、2ヶ所の水門の中に船を止めて、水位を昇降させるいわば貨物リフトのような仕組みです。

手前のレトロな建物は、三栖閘門資料館で、中には伏見港や淀川水運に関する資料が展示されています。

かつて、伏見港が京都の外港の役割を果たしていた頃は、市電伏見線や京阪の貨物線が引きこまれ、水陸の旅客・貨物の中継点として賑わったそうです。

京阪中書島駅のすぐ西側のガードも昔は運河で、体育館やプールのあるところも船溜まりでした。
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201210fushimi06 宇治川側の閘門です。

かなりの落差があります。今は天ヶ瀬ダムの建設で水位が下がっていますが、むかしはもう少し水位差は小さかったんでしょうね。

中央の茂みの奥に見えるのは、近鉄京都線の澱川鉄橋です。
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201210fushimi07 閘門をでて、新高瀬川の鉄橋でまた数枚電車の写真を撮ってから、宇治川堤防上の道路を大阪方面に歩きます。

両岸は、ススキが原になってます。川原はえぐられて崖みたいになってます。

台風などの出水時は、この広い川原も濁流で埋め尽くされるのでしょうか。

夏の宇治の集中豪雨の惨状が、頭をよぎりました。
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201210fushimi08 川原からつづく巨椋池の干拓地の真上は、秋の雲が覆っています。

そこを数本の高圧電線が切り刻んでいました。
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201210fushimi09 国道一号線の宇治川大橋を越えた付近から下流側を見たところです。

ちょっと判りにくいですが、奥の川原の茂みのなかに、京阪の架線柱が顔を出しているのがわかりますでしょうか?

普段ここを電車で通っても、車窓は高い堤防に遮られてこんな雄大な景色が広がっているとは思っても見ませんでした。二階席にすわるとちょっと見えるかもしれませんが。

これで、電車の姿がはっきり見えれば、京阪屈指の撮影ポイントになりそうな場所ですが、残念ながら屋根しか見えません(^_^;)
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201210fushimi10 釣りしてるひとのそばまで降りて、秋草を写しました。

このまま、おそらく30分ほど歩くと競馬場の前を通って、淀駅まで行けるのですが、今回は止めときました。

帰りは、横大路車庫から京都駅までバスで戻ります。途中の竹田久保町から留学生らしき一団が乗り込んできて、急に満員になりました。車内で記念撮影したり、ガイドブックを広げたり、英語、中国語、韓国語、日本語が飛び交い、車内は一気に国際色豊かなツアーバスに(笑) 龍谷大学の学生さんなのかな?
(次回は、伏見港を中心に撮影した京阪電車の様子です。)
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コメント

十石船???ステキな風景ですね。近江八幡にも こういうのがあったような???
こういう風流なのが 大好き!のってみたいです。どこからなんだろ???

>> まぶちょんさんへ

伏見の十石船は、お酒の月桂冠の記念館前から出発して
坂本龍馬で有名な、寺田屋の前を通って、三栖閘門まで
往復1時間(休憩ふくむ)ほどの遊覧です。

乗ってる人は、川風に吹かれてゆったりした顔してた
川岸から見てると、エンジンの音とものすごい波がたって
ちょっと興ざめかも

近江八幡の水郷巡りは、手漕ぎの和船でぎっちら、ごっちら
行くから、こちらの方がお勧めと思うよ

ススキが残る風景は、もう日本では貴重な風景かも知れませんね。
富山でも、郊外の野原はセイタカアワダチソウが本当に増えてしまいました。
この時期、新しく出来た道路の両側は黄色一色です。

このあたりに京都電燈の社章の入った建物があったのですが、今でもあるんでしょうか。

ま、土曜日ですから、淀へ出ても大丈夫ですけれど、横大路車庫前からバスに乗るのは穴場ですね。

  中書島の近くには、公園・港があったようですが、下車して、ゆっくり散策したことがなく、残念に思っています。巨椋池は、名前だけ残っていて、実際に池がないので、自動車で、探したことがあります。京都競馬場にも、どんなところか、1度だけ入ったことがあり(100円馬券を買って外れでした)、お堀の残っている淀城までは、よい散策コースなのでしょうね。

>> SILVIAおじさん へ

こんにちは。
ススキが原も少なくなりましたねぇ。

このブログでも紹介してる三栖神社の火祭りのたいまつは、
「宇治川のススキで作る」らしいので、地元の方が手入れ
されてるかもしれませんね。

セイタカアワダチソウも秋の風物詩(?)でしたが、これも
京都市内では見なくなりました。

>> なにわさんへ

旧京都電燈の社章(京福電鉄のひし形のマーク)の建物は
ネットで調べるとまだ残ってるみたいですね。

今度行ってみます。

>> としちんさんへ

こんにちは。

私も、毎朝晩、電車で横を通りながら伏見港公園には、
はじめて行きました。

思ってた以上に良いところでした。(季節のせいもあるでしょうけど)
まだ見残したところもあるので、また行ってみます。

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