【本】理源大師聖宝の伝記
理源大師聖宝(りげんだいし しょうぼう)上人の伝記を読みました。 人物叢書「聖宝」伝 佐伯 有清 著 吉川弘文館 聖宝と聞いても、だれ?どんな坊さんという方が大方だと思いますが、聖宝(832~909年)は平安時代初期の真言宗の僧侶で、高野山を開いた弘法大師空海の孫弟子にあたるかたです。 空海の実弟の真雅にしたがって出家し、東大寺で修行をはじめます。のちに醍醐山の山中に今の上醍醐寺を開き、真言宗醍醐派の開祖となり、更には東寺長者(管長・住職)となり僧正の位に昇りました。 また、奈良の葛城山や吉野の金峰山などに登って山岳修行を行い、役行者以来の修験道の中興の祖とも言われています。 このような、偉いお坊様なのですが、私は歴史や宗教の面から知ったのではなく、たまたまある説話を読んで興味を持ち、伝記をひも解くまでになりました。 |
(次回は、西賀茂の弘法さんです。) * |
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なんか思い出した・・・。
私の大学入試試験に でていたのが 宇治拾遺物語から 出題されていたんだよなぁ・・・・。
投稿: まぶちょん | 2013.01.13 20:31
>> まぶちょんさんへ
こんな記事に、コメントをいたたけるとは思ってもみませんでした。
さすがです
原文のさわりの部分を挙げときます。わたしの拙い現代語訳より
うまく訳してみてくださいね
宇治拾遺物語 第十二巻の八 「聖宝僧正一条大路を渡る事」
その期近くなりて一条富小路に桟敷うちて 「聖宝が渡らん見ん。」とて大衆皆集まりぬ。
上座もありけり。暫くありて大路の見物の者ども夥しく喧騒る。
「何事かあらん。」と思ひて頭さし出だして西の方を見やれば、
牝牛に乗りたる法師の裸なるが干鮭を太刀に佩きて牛の尻をはたはたと打ちて
尻に百千の童部つきて「東大寺の聖宝こそ上座と争ひして渡れ。」と高く云ひけり。
こんなパフォーマンスがやってきたら、平安貴族でなくても大笑いでしょうね
投稿: なかっちょ | 2013.01.13 21:59
今晩は
歴史は余り分かりませんけど…
この話は面白いです(*^^)
一休さんみたいですね
気に成ったので検索してみました(#^.^#)その後
このことは帝の御耳へ達して
聖宝は我が身を捨てて、人を導くことのできる者といい
聖宝を、僧正の位にまでのぼらせた。
醍醐寺は、この僧正が建立したもの
と書いてありました良かった
こういう話も面白いですどんどんお願いしたいです(*^^)v
投稿: na nori | 2013.01.13 23:19
>> na nori さんへ
面白いお話でしょ。
今のマンガやテレビのバラエティ番組のノリですね
ただの京都の名所・旧跡案内だけでは詰まらないので(^^ゞ
次からは、こういった昔話を付け加えてみますね。
投稿: なかっちょ | 2013.01.14 10:54