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2013.05.21

京の初夏の散歩 寺町通りを下りながら

18日の土曜日は、30年ぶりに学生時代の友達が京都へ来るというので、久しぶりに一緒に昼飯を食ってきました。

その前後に、ちょっと市内中心部を散歩してきました。寺町通り編と京都芸術センター編の2回に分けてお送りします。

例によって(笑) 京都御所とか二条城とか新京極界隈いったメジャーな観光地はほとんど出てきませんので念のため(^^ゞ
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201305_kamigyo91
まず向ったのが、河原町通り荒神口バス停前の「京都府立文化芸術会館」。ホールや展示会場のあるアートな施設です。

ここで、京都造形芸術大学の学生さんによる作品展「倣古(ほうこ) 春うらら日本画展」を見せてもらいます。

この展覧会には、国宝の「伴大納言絵巻」や「信貴山縁起絵巻」、あるいは中国の南宋時代の花鳥画などを模写した作品が並んでいます。

どれもなかなかよく描けてます。現物の絵の具の剥落したところや皺や虫食いなども忠実に(^^♪再現してあります。文化財の複製をつくるには、現物を現状のまま書き写す場合と、作品が作られた当時を復元していく場合の2種類のアプローチがあるそうですが、これは前者ですね。

いかにデジタル複製技術が発展しようとも、やはり人の手でこつこつと写しとれる技を伝承していくのは、大切なことだと感じました。

ただ、伴大納言なら「応天門炎上」とか信貴山なら「飛び蔵」とか一番のハイライトを写していないんですね。学生さんに聞くと、
「だれも手を上げなかったんで........」
って、言ってましたけどやっぱり一番知られている絵は、遠慮したくなるんでしょうね
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201305_kamigyo92
続いて、京都御所の隣の京都市歴史資料館へ回ります。ここでは、「京都を描いた書物 江戸時代の「京都本」」という展示会をやってます。

江戸時代になって、庶民もわりと簡単に旅がでくるようになると、いろいろと旅行ガイドブックのような本が出版されてくるようになりました。

その中で、京都の名所旧跡や旅館・みやげ物などの案内書などを「京都本」と呼びます。

上の写真は、その中でも特に有名な「都名所図会」の中の清水寺です。当たり前ですが、お堂の配置などはいまとほとんど変わりませんね。
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201305_kamigyo93
こちらは、五山の送り火の大文字の様子。特定の場所を描いているわけでもなさそうですが、当時はすこし街中をでるとこんなのどかな風景がいくらでも見られたのでしょう。

展示されてるガイドブックの目次をみてると、清水寺・御所・嵐山・二条城・金閣寺・銀閣寺・祇園と、いまの定番コースとまったく変わらないんですね。もちろん交通機関は徒歩か駕籠か乗馬くらいしかありませんが
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201305_nakagyo01
さらに寺町通りを下っていくと、下御霊神社の前にでます。ちょうど春祭りの当日で丸太町から二条までずっと屋台が並んでいます。

境内には、神輿が4基(ひとつは子供神輿)が置いてありました。
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特に、目を引いたのがこの鳳輦形神輿。「大正12年に当時の宮司さんが設計して、京都の名工に作らせた。」と、説明書にありました。もう90年ちかく前のものになります。今でもお祭りには、神様をお乗せして氏子の町内を練り歩きます。
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もっとすごいなぁ! と思ったのが、この菊の御紋章の入った鉾。木札には「享保二十年中御門天皇御寄付」とあります。

西暦では1735年になり、暴れん坊将軍徳川吉宗や南町奉行大岡越前の時代です。

中御門天皇は、吉宗がベトナムから取り寄せた象を宮中でご覧になったことで有名です。
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そして、菊鉾の両脇を固めるのが、この剣鉾一対。長すぎて上下に分けて撮影したのですが、うまく合成できずにちょっとお見苦しくてすみません。

実は、この鉾は神社の倉庫ではなく、氏子のお家に保管されて、お祭りのときにだけ展示されるのだそうです。たまたま居られた氏子のご婦人の方にいわれなどを説明していただきました。やはり保存・展示はかなりの負担になるのだとか。

でも、このような文化財を何代も伝えているのはやはり京都の町衆の誇りでもあるのでしょうね。
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最後は、友人を迎えるために乗った地下鉄市役所前駅の階段。思わせ振りな(笑)言葉と、カロリー計算が書かれているのが面白くてパチリ
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(次回は、やはり京都の町衆の意気込みを今に伝える、京都芸術センターの様子をお届けします。)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

こんにちは
とても充実した一日で羨ましいです(#^.^#)
文化芸術会館での学生さんの模写も見て見たいです♪
私も模写は好きです(#^.^#)
清水寺も今と変わらないんですねホッとするような
今も昔も京都の名所は変わらないんですね
278年前の鉾がそのまま残っているのは凄すぎ繊維の修復などが有ったのでしょうか
そんな大切な物を何となく無造作に置いているようにも見えますね(~_~;)
ガラスケースに入れるとかね
最後の階段私も歩いた事あります♪
今日も楽しかったです。沢山の事を有り難うございました(*^。^*)

こんばんは~
この階段、いい~
エスカレーター使わずに、頑張る気になれそ~う
公共の階段、全部にこれ書いてほしいです~

>> na nori さんへ

こんにちは。

このところ忙しくて、もう遠くへ行けないので、市内でいろんな
イベントを探しては、出没してます。

下御霊神社のお祭りも、じつは初めて見ました。街中の
お祭りというと、祇園祭くらいしか思いつきませんが、
探すといろいろとあるんですね。

地下鉄の市役所前駅はめったに乗り降りしないので
カロリー計算の階段も初めて見ました。
面白い発想ですね

>> mik さんへ

こんばんは。

最近の地下鉄は、どんどん深いところに駅を作るので、
出入り口からホームまでかなり段差のあるところが
多いです。

カロリー計算してくるのは、有難いような、お節介な様な(笑)
複雑な気分になりますね。

30年ぶりの友人ですか~
いいですね、私も学生時代の友人となかなかあえなくなってしまって寂しいです。
階段1歩歩くたびに 0.1kcal 減るんかな・・・
おぼえておこーっと

>> まぶちょんさんへ

こんにちは。

社会人になり、家庭を持ったりするとなかなか学生時代の
友だちとあったりしにくくなるんですよね。

カロリー計算の階段は、「健康のために歩きましょう。」なんて
ストレートに書かれるより、やる気がでますよね

荒神口バス停近くに、このように興味深い展示をしている会館があるのですか。
すごい!
荒神口といえば…オオキ(鴨+サンズイに斤)高校(=ジュリーの出身校)に受からなかった私は、御所近くのあの辺り、たまに自転車で通りかかって「クソッ」と思っていましたね。

『ヒポクラテスたち』という映画。
この辺りでロケしていました。(府立医科大生の群像劇で、キャンディーズのランちゃん扮するヒロインが自殺する話。主演俳優の古尾谷雅人さんも、後年自死されましたね)。

府立文化芸術会館、次に行く際は外せません。

>> 笠井君へ

こんにちは。

荒神口付近も府立医大もあたらい病棟や校舎に建て替わって
だいぶんイメージが変わってきましたよ。

ヒポクラテスたちの大森監督自身が府立医大の卒業生
なんですね。せっかく医師の免許をもってるのに映像分野
で活躍するなんて、ちょっと珍しいのかも?

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