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2014.07.31

「うるしの近代」展 in 京都近代美術館

26日は、岡崎の近代美術館に「うるしの近代」展を見に行ってきました。

どちらかというと地味な(失礼)テーマですが、個人的には好みのジャンルです。

副題に「京都、「工芸」前夜から」とあるように、明治維新を迎え、公家や大名家の庇護を失って衰退しつつあった、京都の漆職人たちが、近代的な工芸作家に生まれ変わっていく過程を追っています。

単なる漆工芸の作品展だけではないところが、見どころのひとつですね。
)
201407okazaki51
最初に、おもに江戸末期から明治にかけての作品が展示してあります。
明治維新になり、東京遷都で火の消えたようになった京都の町を甦らせるために、内国博覧会が、今の岡崎公園を会場に開催されます。
その展示品のひとつとして、漆器も取り上げられ、多くの作品が生まれました。

続いて、それまでの徒弟制度から脱皮するために、美術工芸学校(現京都市立芸大)にも工芸科や図案科が設けられ、近代的な美術作家の養成がはじまります。

展示品の明治43年の美校の授業風景の写真をみると、服装や備品は明治ですが、イーゼルを立ててデッサンしてるとこなんか、今と一緒ですね。← 当たり前か(笑)

当時の図案帖やデッサンが残ってますが、とくに箱物のデザインに大胆にトリミングしているところなんか、写真の構図の参考にもなります。

さらに、大正から昭和戦前の作品が続きます。この頃になると漆も日用品からアートになった感じがします。デサインも造作もモダンで、どこかのギャラリーに現代作家の作品と一緒に並べられてもぜんぜん古さなど感じません。

それでも昭和30年代くらいまでは、日用品として使われた漆器も、プラスチック製品の普及で、日用品からは消えて行き、高価な工芸品のみが今に生き残っている状態です。

できれば普段使いしてみたいところですが、象彦なんかに寄ってみても、茶碗やお皿が一客うん千円、セットで数万円もするご時勢ですから、なかなか安サラリーマンには手が出ませんね(笑)
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叡電のイベントにも駆けつけてくれたこともある、岩手県のご当地キャラ「そばっち」君。岩手の漆器とわんこそばをアッピールします。
*
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うるし展を満足しながら見終わって、常設展に回りました。

こちらは、館蔵品から近代美術の一端を見せてくれるのですが、7・8月の展示は、

まずは、ピカソの絵画と版画が出迎えてくれ、「さすがに近代美術館」と、ちょっと感動させてくれ、

続いて「夏の日本画」と、和の世界に遊んだと思うと、

アメリカのカメラマンの50年代のピッツバーグを写した作品が並び、

その隣は、民藝運動の作品、浜田庄司や河井寛次郎など、

さらに、60年代の当時のモダーンアート、今見ても斬新な作風に感心し、

最後は、現代のガラス工芸展-夏らしく涼しげですshine

と、盛りだくさん。
展示室を変わる毎にテーマもゴロッと変わって、頭を切り替えるのが大変でしたdelicious
*
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帰り道の銀閣寺道のたこ焼き屋さん前の花壇は、アジサイが終わって、ハイビスカスが炎天下に、「やっと私の時間が来たわhappy01」とばかりに、咲き誇っています。

見下ろすタコ君は、逆に暑さにグッタリwobbly のようにも、見えますが(笑)
*
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

こんにちは^^
漆も、最近はいろいろなものとコラボした商品も開発されているようですね。
先日、日経新聞の講演担当者の方からお礼だと送られてきたものが
漆をコーティング(?)したグラスでした。その方の地元の長野県で作られている
工芸品とのことでした。 今度ブログにUPしましょうかねhappy01

漆はかぶれる・・・
でも漆の漆器はサイコーheart04
この前 漆のお箸を買ったら 3800円もした。。。
でも いい物は欲しいのよcoldsweats01

>> ターコイズさんへ

こんにちは。

ブログで見せてもらいましたよ。なかなか洒落たデザインの
グラスですね。
ガラスの冷たさと、漆の暖かさの両方がマッチしてgood

>> 音姫さんへ

こんにちは。

漆にしろ、陶磁器にしろ、いいものも使う機会がたくさんあれば
それだけ手にもなじんで、お金出す価値があるんでしょうけど
タマにしか使わなくて、食器棚の肥やし(笑)では、
もったいないなぁbleah

こういう、漆職人さんの跡を継ごうという若い人たち。

を、大切にしなければなりませんね。

>> 笠井君へ

こんにちは。

幸い、京都をはじめ各地に、伝統工芸の職人さんを育てる専門学校なども
あって、若手の作家さんも活躍されているようです。

せっかく良い作品ができても、使われなければただの飾りになってしまうので
できれば、伝統工芸品も使っていくようにしたいですね。

こんにちは♪
伝統を守っていく上でも、職人さんたちの養成は大事なことですね。
細かい作業工程がある漆器は見てるだけでも美しいけれど
高いんですよね~^^;

>> 舞。さんへ

こんにちは。

前に、工芸専門学校のキャンパスを見せてもらったことがあるのですけど
漆細工をつくってる女の子は、まったくしゃべらずモクモクと作業してました。

竹細工や仏像彫刻してる子は、気さくに話しかけてくれたんですけど(^^♪

それだけ、気を使い根を詰める作業が続くんでしょうね。
お値段が張るのも(笑) わかる様な気がしましたbleah

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