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2017.01.11

【本】不戦死 笠井一成著

小学校以来の友人の笠井一成君より、新作の小説集をいただきました。

さっそく、読ませてもらったので感想を書きます。
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表題作の「不戦死」ほか、中編の小説が3話納められています。

ネタばれは、まずいので(笑)、ごく概要だけ紹介。

「不戦死」は、太平洋戦争の末期から敗戦後の南洋の小島の野戦病院の軍医であった主人公の回想として物語が進みます。

彼は戦後に捕虜収容所に送られ、そこである事件に遭遇します。それを戦後50年以上も胸の奥に仕舞っているのですが、ふと見た新聞記事で再び生々しく思い出すのです・・・・・・・・


筆者は、「戦争」「いじめ-校内暴力」「育児放棄」「裁判員制度」などの社会現象を題材に、人間の心の闇-もっとストレートにいえば「残虐性」「残酷性」といった精神状態を描き出しています。それも派手なアクションではなく、淡々とごく日常的に。

これを読んだひとは、(私も含めて)最初は、「これはフィクションや、創作の世界や」と笑って、あるいは少し不愉快になりながらつぶやくかもしれません。
しかし、これらは(多少の誇張やボカシはあるにせよ)日々起こっている事実がもとになっているのです。

人間は、なかなか「悪い」事実は肯定したがりません。否定しないまでも無視するか、すり替えるかして、良いように解釈しようとします。
この本は、この人間の弱さをみごとにさらけ出してくれます。

だから、この本は、ぜひ2度以上読まれることをお勧めします。一度目は右脳で直感で読み、二度目は左脳で論理的に読んで楽しめますから

購入はアマゾンから https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E6%88%A6%E6%AD%BB-%E7%AC%A0%E4%BA%95-%E4%B8%80%E6%88%90/dp/4434226908
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(次回は、18きっぷで北陸線を乗ります)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

今回は本の紹介ですね。
深い内容の本のようで、興味を持ちました。
本好きなのですが
なかなか時間が取れず
読みたい本がたまっていきます。

ホシノのブログに
素敵なコメントをありがとうございました。
そちらにもお返事書いたのですが
なかっちょさんのところからは
遠い郡山での開催になりますが
もしお越し下さるなら
本当にありがたいことです。

>> ホシノさんへ

こんにちは。

最近は、ネットで遊ぶ時間が多くて、本を読まなくなりましたね(^^;
ローカル線に乗ってるときは、たくさん本が読めます。

個展はまだだいぶん先ですので、予定が立ちませんが
ちょうど冬の18きっぷの期間なので、時間さえ取れれば割と安く
行けるかも(^.^)

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