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2017.05.21

旧東海道を少し歩く(野路の一里塚から瀬田の唐橋まで)

もう半月も前になってしまいましたが(^^;、5月のGW最終日に滋賀県草津市の三大神社の藤祭りに行った帰りに、すこしだけ旧東海道を歩いて見ました。
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出発は、草津駅前ではなく、ひと駅京都よりの南草津駅前から。
現代の東海道、国道1号線に沿ってマンションやショッピングモールが並んでいます。
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その傍ら、民家の庭先のようなところを旧東海道が国道を横断しており、ここに野路一里塚跡があります。

江戸日本橋から119番目の一里塚。距離の目安にしやすいのでここをスタート地点に(^^)
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街道は、国道や鉄道とつかず離れずで山側を西に進みます。

すぐに「野路の(萩の)玉川」跡です。六玉川にひとつとされ、鎌倉時代は有名な宿駅だったようです。

いまは、新興住宅地や工場に囲まれて、往時の姿をしのぶのは難しそう(^^;
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大きなため池がありました。弁天池と書かれています。真ん中に小島があって、弁天さまが祀ってありました。
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ちょうど田植えがはじまる時期で、池には満々と水がたたえられ、小島は野鳥のねぐらになっているようです。
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狼川を渡ります。 まだ目的地までは5Kmちかく

コミュニティバスのバス停標識がカワイイので、記録しておきましょう(^^♪
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狼川を渡ったところに、草津市と大津市の市境があります。川ではなく溝のようなところに境界があるのね
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月輪寺というお寺の門前です。いちいち載せませんが、さすがに旧東海道らしく、沿道には古跡を示す石柱や古民家や古社古刹が目につきます。

それらに立ち止まり説明書を読みながら進むと、退屈しませんね(^.^)
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JR瀬田駅ちかくの、一里山一里塚跡まできました。

一里塚があったので、「一里山」とはわかりやすい(笑)地名です。
江戸からちょうど120里目です。
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しばらく丘陵地になって、道は上り下りがありますが、いままで概ね西を目指していたのが浜街道と合流して南に直角にまがります。

この道でいいのかすこし不安になったところで、近江国府跡の案内板があります。

実は、近江国庁が瀬田にあることは、不勉強で知りませんでした(^^; 近江神宮の旧大津京跡にあったと、ばくぜんと思ってました。
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しかも思いの他(失礼)広い敷地です。基壇や柱跡を示す円柱、復元された官舎の建物(休憩所)があります。

ベンチに腰かけて一服。

今日別れ明日はあふみと思へども夜やふけぬらむ袖の露けき  

(紀利貞 古今集巻八 離別歌 369番)

の、和歌が想い出されました。京の都から近江国庁まで、平安の昔でも、一日歩けば到達できたでしょうけど、遠近にかかわりなく別れはツライものですね
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いよいよコースは終盤にはいりました。

建部大社の裏山に昔の東海道の面影を残す小径があると聞いて歩いてみました。フカフカの落ち葉の絨毯と若葉の天蓋、このコースで唯一の地道です。
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頂きに、ちいさな祠がありました。
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裏山からもお参りできますが、ここは近江国一宮に敬意を表して、立派な門前町の参道をあるいて、建部大社に参ります。
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日本武尊をお祀りする本殿(中央奥)と大己貴命をお祀りする権殿(右手前)
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この日のゴールの瀬田の唐橋を渡ります。瀬田川をわたる風が心地よかったです。

ここまで10Kmほど、弥二さん北さんの時代なら、一日十里ほど、東海道125里を12,3日で歩いたといいますから、二里や三里の道のりは、すぐそこの感覚だったでしょうね
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擬宝珠に、施工者の名前が掘ってありました。
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JR石山駅から新快速で帰ります。
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(次回は、京阪大津線ネタです)
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お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。

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コメント

こんにちは
今日は雲もあり幾分暑さは和らいでるかと思うのは私だけかもしれません~💦
一里塚があるから一里山、月の輪には月輪寺分かり易くてありがたいことです"(-""-)"月輪寺って
あったのですね(;''∀'')
瀬田の唐橋は以前は通勤でたまに通っていましたけれど
擬宝珠に、施工者の名前が掘ってあるとは…
って、なかっちょさん~、一日でどれだけ回っておられるのですかぁ~
もうびっくりです(^◇^)
これは普通?私は息切れで夜はダウンしてそうです( ´艸`)
お疲れ様でした~
少ししゃがんで、下から写真を撮る様にしてみますね
ありがとうございました( ◠‿◠ )

二駅間にしっかり残っているですね、東海道の面影。
瀬田の唐橋くらいしか知らなかったので、とても興味深かったです^.^/

>> na nori さんへ

こんにちは。

今日も京都市内は30℃越えですが、昨日よりはまし
な感じですね。早くも体が夏日に順応したのか

地名って、昔々の記憶を引き継いでいる場合が多いですね
最近はネットで調べやすいので、気になる地名があると由来を
調べて、フーンって、ひとりで納得したり

大阪と京都とか、滋賀と京都とか、2府県またがりはよくやりますよ。
普段も歩いて、体調管理してます。フィールド・カメラマンは、体力勝負(笑)
ですから。

>> キハ58さんへ

こんにちは。

この付近の東海道の遺構は、瀬田の唐橋と草津宿本陣くらいかと
思ってましたが、思いのほか見るものがありました。

さすがにチョンマゲの旅人とは行き会いませんでしたが(^^;

東海道本線が狼川を渡るところにいは、天井川の狼川をくぐる
煉瓦の隧道の遺構が残されています。SL時代は、わずか10‰
の築堤が難所と思われてたのですね。今の電車はモーター音
ひとつ変えずに普通に通過します

いにしえに思いをはせながら
基壇や柱跡を示す円柱のお写真等拝見しました。
瀬田唐橋の造形立派ですね。
施工者の名前が掘ってあるところまで
なかっちょさんの観察眼が光りますね。
それと、健脚すばらしいです。
やはり常にあちこち歩かれているからかしら。

>> ホシノさんへ

こんにちは。

国府や国分寺は名前だけ残って、所在も不明になった国の多い
ですが、さすがに近江国は大国だけに史跡がよく残って
ます。

擬宝珠の名前とか、石垣の目印の切り込みとか、つまらない(^^;
ものに目がいく性分なんです。

歩くのは、靴だけ良いのを買えば(笑) あとはあまりお金も掛からない
ので、安サラリーマンには、もってこいのスポーツですね

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