2017.09.12

18きっぷで伊賀・伊勢国一宮巡り(その3伊勢編後半)

 9月2日に、18きっぷの最後の一回を使って、関西線沿線の伊賀・伊勢両国の一宮を巡拝してきました。  

 もちろん何枚も写真を撮ってきたのですが、帰り道で思わぬカメラのトラブルがありまして 数枚を残してすべて消滅 今回は、文字だけの紀行文です

 伊勢一宮椿大神社の参拝を終え、伊勢国にふたつある一宮のもうひとつ都波岐(つばき)神社に向かいます。

 加佐登駅までは鈴鹿市コミュニティバスで戻りますが、駅前のひとつ手前に加佐登神社前というバス停があります。このお宮もヤマトタケルノミコトを奉り、江戸時代まではヤマトタケルノの能褒野(のぼの)陵墓とされた白鳥塚古墳の脇にあります。今回は、時間の都合で行けませんでしたが、また折をみて伊勢の古跡も訪ねてみたいところです。

 加佐登駅からまた名古屋方面に2つ目の河原田駅で下車します。ここはまだ伊勢鉄道が国鉄伊勢線だったころ(S60年秋)乗換に一度利用したことがあるのですが、それから30数年後にまた「鉄」以外の目的でこの駅に降りようとは思ってもみませんでした 
 
 隣駅の河曲駅ともに駅のすぐそばを鈴鹿川が流れており、都波岐神社へは伊勢街道を鈴鹿橋で越えて行きます。伊勢鉄道の高架をくぐり、一ノ宮町という集落に神社はありました。椿大神社に比べれば、可愛らしい村の鎮守さまといった風情です。地元の方たちが旅人に気さくに会釈してくださいます。やはり伊勢は神さまの国ですね( ◠‿◠ )

 ここでちょっとはのんびりしたいところですが、電車の本数が少ないので、そうそうに今来た道をもどります。鈴鹿川鉄橋をわたる伊勢線やモダンな駅舎を撮影したかったのですが、亀山行き電車に飛び乗って、この日の行程を強制終了 させました。
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(河原田駅に到着した下り亀山行き電車。跨線橋を向かって左が上りホームと出口、右に行くと伊勢鉄道の乗り場です。)

 駅まで小走りにやってきたので、ちょっと注意力が散漫になっていたのか、この日の釣り物を整理しようとデジカメをいじったとき、間違って全消去 ボタンを押してしまい、一瞬で何十枚の写真がパー 旅先で、マニュアルの確認もままならず、結局スマホの数枚が残っただけ。久しぶりにやってしまいました

201709mie03  アクシデントはありましたが、無事に巡拝をおえられて良かったです。

さて次の巡拝社は、近隣では志摩國、播磨國、丹後國、但馬國、淡路國があがりますが何れも公共交通機関を使ってのお参りには不便なところばかり、じっくりとコースを調べて行きましょうか。
(次回は、大阪のギャラリー巡りです)
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2017.09.11

18きっぷで伊賀・伊勢国一宮巡り(その2伊勢編前半)

 9月2日に、18きっぷの最後の一回を使って、関西線沿線の伊賀・伊勢両国の一宮を巡拝してきました。  

 もちろん何枚も写真を撮ってきたのですが、帰り道で思わぬカメラのトラブルがありまして 数枚を残してすべて消滅 今回は、文字だけの紀行文です

 伊賀一宮敢國神社の参拝を終え、佐那具駅から加太越えを下り、伊勢国に入ります。加太峠を通るたびに思いますが、よく明治時代半ばにこんな山また山の鈴鹿山地のただ中を線路を引いたものだと感心しますね

 関駅で東海道と合流し、伊勢平野を亀山駅に到着です。今回はすこし乗換時間があったので、駅前に出てみました。能褒野神社一の鳥居が目に付きます。ヤマトタケルを奉る神社だそうです。駅前の商店でお弁当を買って、こんどはJR東海の電車に乗り換えて2つ目加佐登駅で降りました。

 ここから神社には鈴鹿市のコミュニティバスで向かいます。時刻表では乗換がタイトだったんですが、路線バスの常で(^^; 数分遅れてやってきました。バスは住宅地から郊外にでて、集落の脇道を縫うように走っていきます。やがて周りに茶畑が広がってきました。知らなかったんですが、鈴鹿市は古くからの伊勢茶の産地なんですね。バスはさらに高度を上げて山の中に分け入るのかなと思ったところで、椿神社前に到着です。所要40分くらいで乗り応えありました。運賃がたった200円、安い!!

 椿大神社は、鈴鹿山脈入道ケ岳の山麓に鎮座され、流石に伊勢国一宮だけあって、広い境内です。大鳥居の向こうに千年杉の並ぶ参道が本殿に向かっています。そこを大勢の参拝者が行き来していました。途中の「御船磐座」とよばれる、「天孫瓊瓊杵尊一行のお船が天下られた場所」と伝える禁足地があります。古代のロマンを感じますね。

 本殿は、脇殿が工事中で少々うるさかった(笑)ですが、猿田彦大神をお祀りする壮麗な社殿です。
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(杉並木に囲まれた、椿大神社の本殿)

 本殿にお参りして、別宮の椿岸神社に回ります。主神の猿田彦大神の奥様の天之鈿女命を奉っています。女神さまのお社だけあって朱塗りのきれいな社殿です。その横手に「かなえ滝」があります。鈴鹿の山麓に湧き出す霊水でよく拝んでから口にすると願い事を叶えていただけるのだとか(^^♪

 一巡してからバス停に戻ります。この待合所が壁一面に、写真館や土産物屋やお茶屋さん広告が張り出されて、昭和のローカル線の駅構内を想い出させてくれる造りなんです。
『椿大神社 バス停』で画像検索してみてください
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(次回は、都波岐神社に参ります)
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2017.09.10

18きっぷで伊賀・伊勢国一宮巡り(その1伊賀編)

 9月2日に、18きっぷの最後の一回を使って、関西線沿線の伊賀・伊勢両国の一宮を巡拝してきました。

 もちろん何枚も写真を撮ってきたのですが、帰り道で思わぬカメラのトラブルがありまして  数枚を残してすべて消滅 今回は、文字だけの紀行文です
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京都駅を出で、草津で草津線に乗換て柘植に向かいます。電車は113系ですが先頭と最後の2両がアコモ改良の転換クロス車、真ん中2両は懐かしの(笑)国鉄式ボックスシート車。シートの座り心地がぜんぜん違いますね(^.^)
 
 忍者ラッピング電車が来ないか対向車を確認していきますが、とうとう来ないうちに柘植駅着。ここで関西線加茂行きのキハ120にまた乗換です。

 柘植駅はもう三重県伊賀市、滋賀県南部の甲賀市とならんで忍者の里です。駅構内や列車の中には忍者のイラストやオブジェがいっぱい。また松尾芭蕉の故郷ともいわれ(芭蕉の父は柘植村の土豪) 芭蕉の人形や句が飾ってありました。一番ホームの奈良寄りにある煉瓦造りのランプ小屋も、今回はじっくり見れました。

 柘植をでた列車は急勾配を伊賀盆地に下っていきます。回りの田んぼは早や黄金色に実り、すでに稲刈りしているところもあります。二つ目の佐那具駅で降ります。関西線の駅はどの駅もホームが長く、待避線もあってかつての幹線として機能していた時代の名残を留めていますが、今は1・2両のワンマン小型気動車が走るだけのローカル線です。

 駅をでて、柘植川を渡ると旧大和街道(加太越奈良道)の佐那具宿の街並みにでます。帰りにゆっくりと旧宿場町を歩いてみましたが、特にこれといった建物はありませんが、癒される情景ですね。

 近世以降は伊賀上野が伊賀国の中心都市となりなすが、古代はここ佐那具周辺が中心地で、駅からすぐのところに国府跡があります。ただ現地は案内板があるだけで、一面の田畑ですが(笑)

 大和街道からわかれ参詣道に入っていきます。集落のなかに小さな造り酒屋さんがありました。名阪道の伊賀一之宮ICを過ぎると神社の前にでました。徒歩30分弱ほどでしょうか。バスのありますが、本数が少ないので使えず(^^;

 伊賀國一宮敢國(あえくに)神社は、大彦命・少彦名命・金山比咩命の三神をお祀りしています。大鳥居をくぐると前庭があり、山裾に石段ですこし昇ったところに、拝殿・本殿があります。

 お参りを済ませて境内を巡拝、ここにも芭蕉の句碑がありました

    『手ばなかむおとさへ梅のにほひかな』

「貞亨5年春に参拝されたときに詠まれた句で、高雅で伝統的歌題である『梅』の情趣に、いかにも卑俗な「手鼻かむ音」を配して、寒さの残る山里の野趣を表現しているところは、和歌の伝統などには見られない俳味である。」
との解説文がついておりますが、芭蕉翁の人間味が感じられる一句ですね
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ツクツクボウシの鳴く佐那具駅のホーム。
駅をでて数百mくらいのところに伊賀国庁跡遺跡があります。
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(次回は、伊勢一宮椿大神社に参ります)
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2017.01.07

18きっぷでお伊勢参り(その2)

1月2日は、18きっぷでお伊勢参りに行ってきました。
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五十鈴川で手を清めて、内宮に参ります。やはり神聖な気持ちになりますね。

帰り道は、旧社殿地の横を大回りします。このコースを歩くのははじめてです。屋根だけですが、現社殿が見えますね。正面からではわかりにくい社殿のおおまかな構造や配置がわかって少し感動しました
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冬の斜光線が、神域を貫きます。
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古代人の素朴な太陽神信仰がイメージできました(^_^)
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最後は、二見浦に回りました。JR二見浦駅から旅館街を歩いて夫婦岩まで行きました。

もう50年ちかく前の小学校の修学旅行で泊まった旅館や、買い物をしたであろう土産物屋が並んで、懐かしさがこみ上げてきました

夕暮れ時の少し赤く染まった空を背景に、夫婦岩を
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「無事帰る」の願いを込めたカエルさんの見送りをうけて、帰路につきます。
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鳥羽駅に着くと、西の空に三日月と宵の明星(火星)が大接近しておりました。

帰り道は、すこし時間を節約するため、松阪までは快速「三重」号で行き、そこから近鉄の急行で京都へ戻りました。
車内は、お伊勢さんのお土産を抱えた人が目立っておりました(^.^)
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18きっぷは、あと1回分。今週末の3連休はどこへ行こうかな
(次回は、嵐電をちょこっと)
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2017.01.05

18きっぷでお伊勢参り(その1)

1月2日は、18きっぷでお伊勢参りに行ってきました。
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元日の夕食の時に、息子が「明日の初詣はどこに行く?」と聞くので、「比叡山に登るのはどうや」というと、「いやや」と答える。

それなら、「ちょっと時間はかかるけど、鈍行でお伊勢さんに行くのはどうや?」 「行くいく

で、急にお伊勢参りが決定(^^)

京都駅を9時過ぎと、18きっぷの旅では遅めの出発で、東海道線、草津線、関西線、紀勢線、参宮線と乗り継いで、12:45にようやく伊勢市駅に到着。 待ち時間込みで3時間半余りの所要です。

写真の0キロポストは、亀山駅の紀勢線の起点標。
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駅前で食事を済ませて、外宮へ。
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千木・鰹木の金箔が冬の陽に輝いています。荘厳にして華麗な情景です。
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一日乗車券を買って、内宮に向かいます。外宮前のバスターミナルは、三重県下からかき集めた(笑) 三重交通のバスがずらり。

路線車だけでは足りず、貸切車も「路線バス」の張り紙をしてピストン輸送の応援です。
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伊勢志摩周遊バス(CANバス)の車内外には、伊勢志摩国立公園の観光地のイラストが描かれています。
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特に渋滞することもなく、内宮前に到着、宇治橋を渡って神域へ。
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(続く) (次回は、内宮から二見浦へ回ります)
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