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4月1日は、春の18きっぷで、舞鶴線・小浜線に乗ってきました。
舞鶴の赤レンガ倉庫を見たあと、小浜線にのって東小浜まで移動します。 * |
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東小浜駅付近は遠敷(おにゅう)地区とよばれ「海のある奈良」ともy呼ばれるように、古社寺がたくさん残っています。
ぜんぶ回るのは時間的に無理なので、比較的駅から近いところをいくつか参りました。 * |
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最初は、一番遠い神宮寺に参ります。駅から徒歩30分ほどです。
立派な仁王門ですが、田んぼの真ん中にあります。その昔はここから本堂に向かってたくさんの堂舎や塔が立っていたのかもしれません。 * |
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このお寺には、奈良のお水取りで汲まれる「若狭井」に向けて御香水を送る「お水送り」の井戸があります。
毎年3月2日の夜に、この井戸から汲まれた水を松明行列で鵜の瀬まで送り、そこで遠敷川にそそぐと10日間で、奈良まで届くと伝えられています。 ** |
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言い伝えによると、「奈良時代のこと、東大寺に二月堂が作られ法要が営まれます。その時全国の神さまを奈良に招くのですが、若狭の遠敷明神は、魚釣りをしていて遅刻します(^^; 遅れた神さまは、おわびに「本尊に供える水を若狭から送る」と約束し、二月堂の下の岩をたたき割ると神泉が湧き出ました。」
これが、いまの若狭井のはじまりなのだそうです。 * |
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奈良のお水取りは有名ですが、若狭から水を送るのはあまり知られていないでしょうね。
おそらく大陸から日本海をとおって若狭に届いた文化(ひと・もの)が、さらに奈良や京都へ送られていく記憶が伝承に反映されているのでしょう。
今に残る若狭の国宝・重文級の文化財は、当時の国際交易ターミナルの名残なのです。 * |
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厳めしい門構えの本坊です。中には美しい庭園がありますが非公開です。 * |
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すき間からのぞいてみました。
白梅と紅椿のコントラストがみごとでした(^^) * |
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次にたんぼ道を10分ほどあるいて萬徳寺に向かいます。
早春の遠敷の里は、まだ肌寒いです。山には雪が残っています。里でも日陰には雪だまりがまだ残ってました。 * |
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このお寺は、枯山水庭園がみごとです。特に紅葉のころが素晴らしいとされています。
まだここも枯れ枯れしい雰囲気ですが、紅白の五色椿が彩りを添えていました。 * |
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本堂は、石段を上った上にあります。 * |
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ご本尊は、阿弥陀さま。等身大の座像で穏やかなお顔をされています。
じっと拝顔させていただいていると、「寒いのに,よう来たな。」と話かけてこられるようです。日ごろのストレスが消え去るようでした * |
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次は、若狭彦神社上社に参ります。若狭国一宮です。
ご祭神は、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)海幸山幸神話の山幸彦です。海幸山幸神話は、日向が舞台とされていますが、古代は、海を通じて九州とも意外に緊密なつながりがあったのかもしれません。 * |
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参道は杉の大木が並んでいますが、とくに楼門前の巨木が目につきます。手前側からはわかりにくいのですが、二本並んだ夫婦杉です。 * |
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掛樋で導かれた手水。これも湧き水なのか意外と冷たくありません。 * |
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もと来た道を、若狭姫神社にむかいます。
肌寒いとはいっても、もう4月。道端の雑草も春を告げています。ムラサキケマンやすでにスギナになったつくし、 * |
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蔵の土塀のまえには花ダイコン。紫が目にしみます。 * |
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若狭姫神社(下社)のご祭神は、山幸彦の奥さんになる豊玉姫命(とよたまひめのみこと)です。
女神さまらしく、安産や子育てに霊験あらたかなのだとか * |
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社殿に覆いかぶさるような、巨大な千年杉。樹齢500年、樹高30mだとか
荘厳な雰囲気ですが、となりのトトロに出てくる巨木をイメージしちゃいました(^.^) * |
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遠敷の町は、遠敷明神の門前町、丹後街道と鯖街道の分岐点として栄えました。
旧街道沿いに古い町並みが残っています。 * |
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『ようけの「みせ」があったんやでぇー』 って、関西弁ですね。
福井県でも若狭から越前の嶺南(敦賀付近)は関西弁ですが嶺北(武生、福井方面)にいくと福井弁というのか、べつな方言(北陸弁)が聞こえますね。 * |
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ベンガラ格子に花飾り。 この付近の旧家で揃って活けられてました。
優雅な町おこしの取り組みのようです。 * |
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腰のタイル模様、建てられたときはモダンに、今はレトロに(^.^) * |
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家の前に小川が流れているのは冬の積雪対策なのでしょう。京都市内とは数十キロしか離れていませんが、ここは雪国です。 * |
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帰り道は、JRバスの若江線に乗りました。18きっぷは使えませんが(^^; ローカルバスに乗るのも趣味の内。
実際、近江今津まで1時間足らずで着き、敦賀や舞鶴経由の鉄道より、はるかに近道ですから。
小浜では、まだまだ書きたいことがあるのですが長くなりそうなので、一旦おわります。また折を見て続きを載せますね。 * |
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(続く) |
(次回は、18きっぷで和歌山にいきます) : |
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 お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。 |
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