2017.04.07

18きっぷで舞鶴・小浜線へ(その3 小浜の古社寺巡礼)

4月1日は、春の18きっぷで、舞鶴線・小浜線に乗ってきました。

舞鶴の赤レンガ倉庫を見たあと、小浜線にのって東小浜まで移動します。
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東小浜駅付近は遠敷(おにゅう)地区とよばれ「海のある奈良」ともy呼ばれるように、古社寺がたくさん残っています。

ぜんぶ回るのは時間的に無理なので、比較的駅から近いところをいくつか参りました。
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最初は、一番遠い神宮寺に参ります。駅から徒歩30分ほどです。

立派な仁王門ですが、田んぼの真ん中にあります。その昔はここから本堂に向かってたくさんの堂舎や塔が立っていたのかもしれません。
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このお寺には、奈良のお水取りで汲まれる「若狭井」に向けて御香水を送る「お水送り」の井戸があります。

毎年3月2日の夜に、この井戸から汲まれた水を松明行列で鵜の瀬まで送り、そこで遠敷川にそそぐと10日間で、奈良まで届くと伝えられています。
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言い伝えによると、「奈良時代のこと、東大寺に二月堂が作られ法要が営まれます。その時全国の神さまを奈良に招くのですが、若狭の遠敷明神は、魚釣りをしていて遅刻します(^^; 遅れた神さまは、おわびに「本尊に供える水を若狭から送る」と約束し、二月堂の下の岩をたたき割ると神泉が湧き出ました。」

これが、いまの若狭井のはじまりなのだそうです。
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奈良のお水取りは有名ですが、若狭から水を送るのはあまり知られていないでしょうね。

おそらく大陸から日本海をとおって若狭に届いた文化(ひと・もの)が、さらに奈良や京都へ送られていく記憶が伝承に反映されているのでしょう。

今に残る若狭の国宝・重文級の文化財は、当時の国際交易ターミナルの名残なのです。
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厳めしい門構えの本坊です。中には美しい庭園がありますが非公開です。
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すき間からのぞいてみました。

白梅と紅椿のコントラストがみごとでした(^^)
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次にたんぼ道を10分ほどあるいて萬徳寺に向かいます。

早春の遠敷の里は、まだ肌寒いです。山には雪が残っています。里でも日陰には雪だまりがまだ残ってました。
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このお寺は、枯山水庭園がみごとです。特に紅葉のころが素晴らしいとされています。

まだここも枯れ枯れしい雰囲気ですが、紅白の五色椿が彩りを添えていました。
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本堂は、石段を上った上にあります。
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ご本尊は、阿弥陀さま。等身大の座像で穏やかなお顔をされています。

じっと拝顔させていただいていると、「寒いのに,よう来たな。」と話かけてこられるようです。日ごろのストレスが消え去るようでした
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次は、若狭彦神社上社に参ります。若狭国一宮です。

ご祭神は、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)海幸山幸神話の山幸彦です。海幸山幸神話は、日向が舞台とされていますが、古代は、海を通じて九州とも意外に緊密なつながりがあったのかもしれません。
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参道は杉の大木が並んでいますが、とくに楼門前の巨木が目につきます。手前側からはわかりにくいのですが、二本並んだ夫婦杉です。
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掛樋で導かれた手水。これも湧き水なのか意外と冷たくありません。
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もと来た道を、若狭姫神社にむかいます。

肌寒いとはいっても、もう4月。道端の雑草も春を告げています。ムラサキケマンやすでにスギナになったつくし、
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蔵の土塀のまえには花ダイコン。紫が目にしみます。
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若狭姫神社(下社)のご祭神は、山幸彦の奥さんになる豊玉姫命(とよたまひめのみこと)です。

女神さまらしく、安産や子育てに霊験あらたかなのだとか
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社殿に覆いかぶさるような、巨大な千年杉。樹齢500年、樹高30mだとか

荘厳な雰囲気ですが、となりのトトロに出てくる巨木をイメージしちゃいました(^.^)
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遠敷の町は、遠敷明神の門前町、丹後街道と鯖街道の分岐点として栄えました。

旧街道沿いに古い町並みが残っています。
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『ようけの「みせ」があったんやでぇー』 って、関西弁ですね。

福井県でも若狭から越前の嶺南(敦賀付近)は関西弁ですが嶺北(武生、福井方面)にいくと福井弁というのか、べつな方言(北陸弁)が聞こえますね。
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ベンガラ格子に花飾り。 この付近の旧家で揃って活けられてました。

優雅な町おこしの取り組みのようです。
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腰のタイル模様、建てられたときはモダンに、今はレトロに(^.^)
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家の前に小川が流れているのは冬の積雪対策なのでしょう。京都市内とは数十キロしか離れていませんが、ここは雪国です。
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帰り道は、JRバスの若江線に乗りました。18きっぷは使えませんが(^^; ローカルバスに乗るのも趣味の内。

実際、近江今津まで1時間足らずで着き、敦賀や舞鶴経由の鉄道より、はるかに近道ですから。

小浜では、まだまだ書きたいことがあるのですが長くなりそうなので、一旦おわります。また折を見て続きを載せますね。
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(続く) (次回は、18きっぷで和歌山にいきます)
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2017.01.16

18きっぷで越前と加賀の一宮に初詣(その3:白山神社へ)

1月7日の3連休初日に、18切符の最終回で北陸方面に行ってきました。

敦賀で越前一宮気比神宮に参り、福井駅前では福鉄電車を写して、白山比咩神社への乗換駅の西金沢まで来ました。
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北鉄には始発駅から乗りたいので、野町駅まであるくことに。途中の西泉駅の近くには、野球の名門校の金沢高校がありました。ちょうど3学期の始業式が終わったところで、駅前もバス停もコンビニも高校生でいっぱい

下校の列についていくとほどなく野町駅に着きました。一日乗車券を買って、列車の到着を待ちます。
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元は2番線もあったようですが、今は1面1線で運行されてます。

電車は、もと京王電鉄井の頭線の3000系を譲り受けた7700系です。湘南タイプの先頭車を七色に塗り分けてレインボーカラー電車として有名でした。

東京勤務時代は、渋谷からの帰りなどに時々乗ったので、懐かしいです。
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1編成2両しか在籍してないので、乗れたのはラッキーかも(^^)
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比較的短い駅間が市街地から住宅地、農村地帯と変わっていく車窓は、叡電鞍馬線の沿線みたいで楽しいです。所要時間もほぼ同じ30分ほどで終点の鶴来駅に着きました。

なかなか趣のある駅舎ですね。
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白山比咩神社にはバスに乗継ぐのですが、接続が悪い(^^ゞので歩いて行く事に。
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20分ほど歩いて、ようやく表参道に着きました。杉並木をゆるゆると本殿へ。
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天候も良く、連休初日ともあって大勢のお参りです。冬の白山山麓は、メチャ寒く、下手したら雪も降るかも と覚悟してましたが、歩いていると体が暑くなるほどの好天です
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出来れば、北陸道の若狭、越前、加賀の三社参りにしたかったのですが、18きっぷでは小浜線の接続が意外に悪くて断念
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行きは、神社に直行しましたが、帰りは電車の時間まで間があるので、ゆるゆると鶴来の街を散策しました。

さすが一ノ宮の門前町だけあって古い立派な商家が残っています。気に入って写真に撮ったお宅はたくさんありますが、造り酒屋2軒のみ載せときます。
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清酒「菊姫」と「萬歳楽」酒造です。菊姫は安土桃山時代の天正年間、萬歳楽は江戸時代の享保年間の創業だそうです。
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(続く) (次回は、石川線を少し撮影して帰途に着きます)
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2017.01.14

18きっぷで越前と加賀の一宮に初詣(その2:福井から西金沢へ)

1月7日の3連休初日に、18切符の最終回で北陸方面に行ってきました。
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最初の下車地、敦賀をあとに再び福井行きに乗ります。接続の新快速が着くとまた車内は賑やかに(^^ゞ

列車は、北陸トンネルをぬけ、武生から福井鉄道と並走して、越前花堂で越美北線と合流すると、ほどなく福井駅です。
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2016年3月に駅前まで延伸され、福井駅と改称された乗り場に停車中の福井鉄道880形(元名鉄880形)
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この電車が今はなき名鉄美濃町線に登場したときは、岐阜まで乗りに行きましたが、美濃町線が廃止になり、福鉄に譲渡されてから久しぶりの再会です。
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こちらは、F1000形(FUKURAMU)、3車体連接の超低床電車です。
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Fukuieki02
最初の予定では、田原町駅での福井鉄道とえちぜん鉄道の相互乗り入れをメインに撮影を企画してましたが、乗換待ちの数十分だけでお仕舞に(^^)

それでも、1000形を撮れて満足です
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また北陸線ホームにもどって、こんどは金沢行きに乗ります。左の敦賀行きは、ここまで乗ってきた電車の折り返し運用。

ホームには越前そばのお出汁の香りが漂ってました。帰りに味見してみようかな
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芦原温泉で、臨時特急待ち合わせのため10数分停車。改札を出て駅前広場に下りてみました。

ちょうど、あわら湯のまち・東尋坊・三国方面行きの京福バスが発車待ちでした。その昔は国鉄芦原線、鉄道廃止後は国鉄バス金津三国線が温泉客を運んでいたなんて知る人は少ないでしょうね。

廃線といえば、丸岡駅の米原よりの線路わきに旧京福丸岡線の跨線橋の橋脚跡がポツンと残っているのが確認できました
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加越国境の牛ノ谷峠を越えて石川県にはいると、雪をかぶった両白山地が車窓を飾ってくれます。

この景色も何枚か写真に撮りましたが、これが一番かな(^^ゞ
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12:37にようやく西金沢駅に着きました。ここから北陸鉄道石川線に乗り換えて、白山比咩神社に向かいます。
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(続く) (次回は、北陸鉄道と白山比咩神社です)
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2017.01.13

18きっぷで越前と加賀の一宮に初詣(その1:敦賀へ)

1月7日の3連休初日に、18切符の最終回で北陸方面に行ってきました。

最初は、福井県のローカル私鉄乗車を考えてたんですけど、暮れに大和・紀伊・和泉の一宮に参り納めし、新年はお伊勢さんに初詣と、神社まいりが気に入りだしているので、越前と加賀一宮に参ることにしました。

もちろん「鉄」な話題も盛り込んでますヨ(笑)
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出発は、京都7時ちょうど発の湖西線近江今津行きから。抹茶色が気に喰いませんが(^^ゞ 久しぶりの117系です。
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湖西線沿線では、きれいな朝日がみられるとネットに書かれているので期待していると、唐崎を過ぎたあたりから鈴鹿山地の向こうからお日様が昇ってきました。

走りゆく列車の窓からなので、なかなか決まった構図になりませんが、裸木の入った一枚を。
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比叡山坂本駅では、ちょうど駅名標の間から朝日が顔をだす、「鉄」らしい(^^) 一枚をゲット。

このあともずっと朝日はびわ湖を輝かせてくれてましたが、気に入った絵にはなりませんでした(^^ゞ
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近江今津で福井行きに乗り換えます。これがわずか2両編成で当然立ち席(^_^)
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でも運転席直後をキープして、対向列車を撮影。

3096レ 新潟タ発広島タ行き EF510-19
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小浜線の125系が出迎えてくれると敦賀です。ここで途中下車します。

この日はものすごく良い天気で、日本海側でも町中はおろか付近の山にも雪はありません。敦賀市内をあるくのは、小学生以来50年ぶりくらいかも(^^ゞ 駅前の白銀町バス停がなぜか記憶に残ってます。
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15分ほどあるくと越前国一宮気比神宮につきます。まだ朝早いので、それほどお参りのひとは目につきません。

残念ながら重文の大鳥居は修理中でくぐるだけでなく、写真に撮ることもできません(^^ゞ
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縁結び桜もちらほら咲き出してます。
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敦賀港まで足を伸ばしました。開港100周年記念モニュメントが朝日に輝いてます。
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その横には、旧敦賀港駅舎が。ただし戦前の欧亜連絡輸送で賑わった時代の建物を復元したもので、場所も違います。

中は、鉄道資料館になってます。見たかったですけど、先を急ぐので、外見だけ
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(続く) (次回は、福井から西金沢まで進みます)
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