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7月27日は、振休が取れたので奈良のミュージアムを巡ってきました。
まずは、奈良国立博物館の「源信 地獄・極楽への扉:」展へ * |
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この展示は、「恵心僧都源信の著わした『往生要集』をもとに、地獄・極楽のイメージを絵画や彫刻などを通して具体的にイメージできます。」
と、博物館のHPに書いてあるので、行く前に、往生要集を久しぶりに読み返して(ただし現代語訳ですが(^^ゞ )予習していきました。いまはネットで簡単に読めるので便利ですね。 |
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会場は、4章で構成されていて、1章・2章で源信の人となり、出生から修行時代をへて思想をかため、往生要集を著わすまでを通観することが出来ます。当時の末法の世相も見てとれます。
清涼寺の釈迦如来像の胎蔵品の文殊・普賢両菩薩絵や一遍上人絵伝の踊り念仏の場面が目をひきました。
3章は、往生要集の説く六道の世界です。この本に書かれる地獄・極楽の描写は有名ですが、やはり文字であるため頭でわかってもイメージしにくい(^^ゞ
それを「地獄草紙」「餓鬼草紙」などの「六道絵」でリアルに見せてくれます。よくこれだけ空想の世界をイメージ出来たもの(^^) と思いますが、当時は戦乱や飢饉や風水害が打ち続いて、地獄は身近にあったのでしょうね * |
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4章は、一転して華やかな極楽往生の世界です。
源信の浄土教の思想は、平安末期から鎌倉時代になって法然や親鸞によって「ただ念仏を唱えれば極楽に行ける」という浄土宗の教えに大きく影響するのですが、往生要集の時代は、まだ貴族階級が中心で、極楽浄土を思い描きながら念仏を唱える観想念仏が主流であったようです。
宇治平等院の飛天像や高野山金剛峯寺の紺地金銀文字の法華経、そして阿弥陀来迎図が十数枚並ぶ中、知恩院の早来迎と当麻寺の當麻曼陀羅が向い合って展示されているのが圧巻でした。 ** |
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私の大好きなテーマのうえ、国宝・重文クラスの文化財がゴロゴロ 出展され、しかも平日でゆっくりじっくり鑑賞できたのは大変ありがたかったです。
9月3日までやってますので、ご興味のあるかたは足をお運びください。 * |
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帰り道の奈良公園の鹿さん。「もう朝からムシ暑くてかなわんわ 」 といったご様子。 もちろん元気に飛び跳ねてエサをねだっている元気な子もおりましたが * |
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(続く) |
(次回は、松柏美術館を見学します) * |
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 お帰りは、このバナーから「本館」へどうぞ。 |
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